アルゼンチン、ヘッジファンドとの15年に及ぶ争いに終止符

更新日時
  • ポール・シンガー氏率いるエリオットなどに46億5000万ドル支払いへ
  • 「ホールドアウト」債権者との合意で国際金融市場への復帰に道

アルゼンチンの債務をめぐる同国とヘッジファンドの争いが終結した。

  デフォルト(債務不履行)から15年、資産家ポール・シンガー氏率いるヘッジファンドが返済を求めて最初に提訴してから13年を経て、アルゼンチンは債務再編の受け入れを拒否してきた「ホールドアウト」と呼ばれる主要債権者とようやく合意に達した。

  2月28日の合意はアルゼンチンとマクリ新大統領にとって、残る債務の最大部分を再編し、国際金融市場への復帰に道を開く画期的な出来事となった。豊富な天然資源を有するアルゼンチンは、国内経済が低迷するなかで国際市場からの資金調達を目指している。
  

Paul Singerspeaks to a crowd during the Skybridge Alte

Photographer: Jacob Kepler/Bloomberg

  英アバディーン・アセット・マネジメントで資産運用に携わるエドウィン・グティエレス氏は「債権者が債務再編を拒否したケースとしては自分が知る限りでは最長かつ最も世に知られたものだ」と述べた。

  今回の合意により、シンガー氏率いるエリオット・マネジメントを含むホールドアウト債権者に対し、アルゼンチンは現金46億5000万ドル(約5250億円)を支払う。裁判所が任命した仲裁人のダニエル・ポラック氏が明らかにした。現金を受け取るのはエリオットのほか、アウレリアス・キャピタル・マネジメント、デビッドソン・ケンプナー、ブレースブリッジ・キャピタル。

  内訳はニューヨークでの裁判で求めた総額(元利含む)の約75%に相当する44億ドルや、他の管轄区域での請求や法廷費用の一部負担など2億3500万ドルなど。ポラック氏が29日にニューヨークで記者団に語ったもので、アルゼンチンは海外債券市場で必要な資金を調達する予定という。

  今回の合意条件は前回提示された条件(要求額の72.5%)を上回った。アルゼンチンによる過去の債務再編で求められた約70%の債務減免と比べれば、債権者にとって条件はかなり改善された。エリオットは「われわれは合意に達して満足している」と表明した。

  ポラック氏は、アルゼンチンによる国際金融市場での資金調達の試みを阻止しようとしてきたホールドアウト債権者が、今回の決着に必要な資金の調達を妨げることはしないだろうと述べた。

原題:Paul Singer Cuts Deal With Argentina After Ugly, 15-Year Dispute(抜粋)

(仲裁人の発言などを追加して更新します.)
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