加バリック会長:報酬問題は解決済み、買収開始へ準備-インタビュー

産金世界最大手、カナダのバリック・ゴールドのジョン・ソーントン会長は自社について、ようやく退院のめどが立ち今後は節制しない生活態度を改めて二度と入院しないと誓った患者に例えて、今後の意気込みを語った。

  同会長は公表を前提にしたインタビューに約1年ぶりに応じ、買収・売却や自身の報酬などについて包み隠さずに語った。

  銀行業界から産金会社へと転身したソーントン会長(62)は、資源業界の経験がないと批判されたが、実績で見返すことができた。同会長の下、バリックは市場のお荷物から花形へと変貌を遂げ、株価は今年に入って78%上昇と、同業他社を上回っている。常に大局的見地から物事を見る同会長は、今こそバリックは慎重ながらも守勢から攻勢へと転じるべき時だと主張する。

  ソーントン会長は24日のニューヨークでのインタビューで、「集中治療室から出る時は、自分の健康だけでなく、評判という面からも、自分が行うことを明らかにして透明性を確保することが極めて重要だ」と発言。「これらのことは全て、ゆっくりと進めるべきだと示唆している」と語った。

  ソーントン会長はバリックを全業界で今世紀最高の企業の1つにすることだと述べており、これを達成するには買収の検討を始めることが必要になる。同社幹部の一部は準備段階として買収のシナリオの検討を行っているという。最近まで4年間、金が下落傾向にあったため買収の機会には不足していないものの、実際の買収には近づいていない。同会長は「最初の買収は絶対に成功させなければならない」と述べた。

  昨年の年次株主総会で株主は、同会長の2014年報酬パッケージが1290万ドル(約14億6000万円)だったことへの反発などで、73%強が非拘束的報酬決議に反対票を投じた。

  ソーントン会長は「昨年言明したようにわれわれはこれを修正する。実際、まだ発表していないが修正を終えた」と語った。投資家は修正の詳細について、3月24日の当局への届け出で知ることになる。

原題:Barrick Chairman Says Pay Problem Fixed as M&A Test Runs Begin(抜粋)

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