欧州株、バリュエーション格差が10年ぶり高水準-信頼感欠如を反映

  • 投資家はディフェンシブ銘柄に注目。消費やヘルスケア関連株を選好
  • 景気回復のもたつき示す証拠増える

欧州株は年明け後の下落を受け、割高株と割安株の格差が10年ぶりの大幅な水準にある。これは欧州の経済見通しに対する投資家の信頼感欠如を示している。

  化粧品メーカーの仏ロレアルやスペインの衣料小売りインディテックスをはじめとするユーロ・ストックス50指数のバリュエーション(株価評価)上位10銘柄は、収益予想に基づく株価収益率(PER)平均が25.6倍。これに対し、バリュエーションが最低水準の銘柄は7.4倍。こうした銘柄では仏BNPパリバやスペインのサンタンデール銀行など金融機関がほぼ全てを占める。欧州中央銀行(ECB)が債券購入プログラムを開始し、株価がピークを付ける寸前だった昨年3月には、割高株と割安株の格差は約2倍だった。

  欧州の景気が改善するどころか、回復がもたついていることを示す証拠が増えている。先週発表された統計でドイツやフランス、スペインのインフレ率は低下。企業収益は金融危機前以降で最大の落ち込みを示し、最悪の状況。ECBの追加緩和策の観測でさえ、金利低下が最終的に銀行収益を圧迫するとの懸念からセンチメントの押し上げにはつながっていない。

  LLBアセット・マネジメントの株式・債券責任者、クリスチャン・ゾッグ氏は「金融と他の分野を中心とするバリュエーションのギャップはまさに信用の問題だ。もはや回復段階ではないとの見方が市場で多い。投資家は比較的安定したビジネスモデルに固執している」と述べた。

  BNPパリバ・フォルティスのフィリップ・ガイゼル氏によると、投資家は安定した収益の伸びや配当利回りが見込める消費やヘルスケア関連株を選好。債券利回りが一部の国でマイナスに転じる中で、仏製薬会社サノフィや英・オランダ系のユニリーバなど3%を超える配当利回りは魅力的だと同氏は指摘した。

原題:Decade-Wide Valuation Gap in Europe Stocks Underscores Mistrust(抜粋)

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