ヘッジファンドの原油買い越し増加-増産凍結協議受け供給減を予想

  • 投機家による原油買い越し、昨年11月以来の高水準
  • ロシアとサウジの増産凍結合意で価格が回復するとの見方強まる

石油輸出国機構(OPEC)とロシアが原油増産凍結をめぐって協議するとともに、米国の生産が減少したことから、資産運用会社は原油価格回復を見込む投資を増やした。

  サウジアラビアとロシア、ベネズエラ、カタールが2月16日、原油生産を1月の水準で据え置くと暫定合意して以降、原油価格は13%上昇している。また、米政府が今月24日発表したデータによれば、米国の原油生産は5週連続で減少した。

  米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによると、ヘッジファンドなど投機家によるウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の先物とオプションの買越残高は23日終了週に14%増加し、昨年11月以来の高水準に達した。WTI価格はCFTCの報告書の対象期間中に9.7%上昇し1バレル=31.87ドルとなり、26日終値は32.78ドル。

  エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「増産凍結協議は価格下落を見込む投資家の多くをおじけづかせた」と指摘。「協議は多く行われているが、まだ行動は起こされていない。ただ、その影響はあった。原油市場のファンダメンタルズ(需給関係)は変化していない」と述べた。

  ドーハでの16日の合意は、2014年に原油価格の下落が始まってから初となるOPEC加盟・非加盟国間での協調の兆しだった。ただ、サウジのヌアイミ石油鉱物資源相は先週、米ヒューストンで開かれた「IHS・CERAウィーク」会議で、他国が生産抑制を支援する可能性が低いためサウジが減産に踏み切るつもりはないと表明。供給調整の負担は高コスト生産者が負うべきだとの見解を示した。

原題:Bullish Oil Bets Rise as Hedge Funds See Crude Supply Tightening(抜粋)

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