任天堂株が下落:今期純利益予想を170億円に半減-円高、3DS不振

  • 為替差損で200億円の営業外損失、営業利益予想は34%減
  • 高採算の自社ソフト販売が苦戦-アナリスト

任天堂の株価が一時、約2週間ぶりの下落率となった。同社は26日、今期(2016年3月期)の連結純利益見通しを従来予想から半減となる170億円に下方修正した。

  任天堂株は29日、一時、前週末比5.4%安の1万5110円まで売り込まれた。2月12日以来の日中下落率。午前9時16分現在は同3.6%安の1万5395円で取引されている。業績不振の理由として同社は、為替が円高に推移していることや、携帯型ゲーム機「3DS」の販売不振が年明け以降も続いていることなどを挙げた。

  営業利益予想については330億円(従来500億円)、売上高も5000億円(同5700億円)に引き下げた。円高を受け、営業外損益で為替差損が約200億円発生する見込み。2月以降の前提レートは従来の1ドル=120円から115円に修正した。

  3DSのハードの販売目標は660万台(同760万台)、ソフトは4700万本(同5600万本)に引き下げた。年間配当については150円に据え置いた。

  任天堂は3DSが発売から6期目となり、販売台数が減少傾向にある。据え置き型ゲーム機「WiiU(ウィー・ユー)」もソニーの「プレイステーション(PS)4」などとの競争で苦戦している。同社は新たな収益源として、次世代ゲーム機「NX」やスマートフォンゲームを開発しているが収益化は来期以降になる。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券のシニアアナリスト、村上宏俊氏は26日付リポートで、高採算の自社ソフト販売が苦戦していることなどを理由に、株価に与える影響はネガティブと指摘した。

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