きょうの国内市況(2月29日):株式、債券、為替市場

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●日本株は3日ぶり反落、円強含みや中国株警戒し終盤崩れる-内需中心

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  東京株式相場は3営業日ぶりに反落。為替市場での円強含みや中国株下落、人民元引き下げへの警戒が広がり、午後終盤の取引で崩れた。陸運や食料品、電力、パルプ・紙、倉庫といった内需株が総じて下げ、石油、空運株も安い。

  TOPIXの終値は前週末比13.42ポイント(1%)安の1297.85、日経平均株価は161円65銭(1%)安の1万6026円76銭と両指数ともきょうの安値引け。TOPIXは3日ぶりに1300ポイントを割り込んだ。

  ちばぎんアセットマネジメントの奥村義弘調査部長は、米国景気は今後も指標を見極める必要があり、「円安本格回帰の道のりは遠いという印象は受ける」と話した。強気相場に戻るには、日経平均で1日に付けた直近の戻り高値1万7865円を上回るなどしない限り、「限定的なものになってしまい、節目節目で上値の重い展開は見える」と指摘した。

  東証1部33業種は石油・石炭製品、空運、陸運、電気・ガス、食料品、紙パ、倉庫・運輸、繊維、金属製品、海運など31業種が下落。情報・通信と輸送用機器の2業種のみ上昇。東証1部の売買高は24億9281万株、売買代金は2兆5945億円。上昇銘柄数は545、下落は1294。

  売買代金上位では、横浜市西区マンションでくいの施工不良があった問題で、住宅棟全5棟を建て替える案を検討する熊谷組が急落。JTやキヤノン、信越化学工業、三菱地所、セブン&アイ・ホールディングス、野村ホールディングス、住友不動産、JR東海も安い。これに対し、最大4000億円の自社株買いを行う日産自動車は上昇。KDDIや小野薬品工業も高い。

●債券:長期金利が一時上昇、明日の10年入札に向けた売り

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  債券市場では長期金利が小幅上昇した。日本銀行が実施した長期国債買い入れオペで需給の良さが示されたことを好感して最低水準に並ぶ場面があったものの、その後は明日の10年債入札に向けた売りに押された。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の341回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.06%で開始。午後に入るとマイナス0.075%と、前週末に付けた過去最低に並んだ。その後は再びマイナス0.06%まで上昇した。新発20年国債の155回債利回りは一時0.535%と過去最低を更新し、その後は0.54%に戻している。

  損害保険ジャパン日本興亜の石崎竜也グループリーダーは、20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議を受けた海外市場の反応を見極めたいとの動きや月末ということで特殊な要因もあり、前場はいったん買いが入りやすかったと説明。ただ、明日の10年債入札を控えて様子見姿勢が強いと言い、「マイナスの利回りに対してはかなり抵抗があり、テールが流れやすい。これ以上の上値は追いにくい」と話した。

  長期国債先物市場で中心限月の3月物は前週末比5銭安の152円04銭で開始した後、152円02銭まで下落した。午後の取引開始後に水準を切り上げ、一時は152円23銭まで上昇。結局は7銭高の152円16銭で取引を終えた。

  日銀が実施した今月10回目となる長期国債の買い入れオペ4本(総額1.26兆円)の結果によると、残存期間1年超3年以下、3年超5年以下、10年超25年以下の応札倍率が前回から低下した。売り圧力が弱まっていることが示された。一方、25年超は上昇した。

●円反発、日中株安でリスク回避強まる-G20は通貨切り下げ回避を確認

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  東京外国為替市場では円が反発。中国や日本の株価下落などを背景に、リスク回避に伴う円買いが強まった。先週末の20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議では市場安定化に向けた具体的な政策協調が打ち出されなかったほか、通貨の競争的切り下げ競争の回避が確認されたことで日本銀行は追加緩和に動きにくくなるとの見方が浮上した。

  ドル・円相場は前週末に付けたドル高値の1ドル=114円ちょうど付近で週明けのアジア市場を迎えたが、徐々にドル売り・円買いが強まり、午後には112円77銭まで円高が加速した。午後3時45分現在は112円96銭前後。前週末には国内総生産(GDP)や個人消費支出(PCE)価格指数など米経済指標の上振れを手掛かりに18日以来の水準となる114円ちょうどまでドル高・円安が進んでいた。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部為替市場課の市河伸夫課長は、「G20に関しては、特に何かが決まったわけでもなく、影響は限定的。強いて言えば、円安に持っていく政策がOKというわけでもないというところ」と指摘。その上で、月末ということで輸出企業など需給的に円買いが強いほか、「人民元安や中国株式市場の下落がリスク回避的な円買いにつながっている」と円の上昇を説明した。

  ブルームバーグのデータによると、円は主要16通貨全てに対して前週末終値比で上昇。ユーロ・円相場は1ユーロ=124円台半ばから一時123円41銭までユーロ売り・円買いが進んだ。

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