米国債(26日):下落、経済成長やインフレの指標が予想上回る

更新日時
  • 昨年第4四半期GDP改定値は速報値から上方修正
  • 2年債利回りは昨年12月以来の大幅上昇

26日の米国債相場は反落。この日発表された経済指標が相次いで市場予想を上回ったことを受けて、利上げの道筋に関する予測を見直す動きが広がった。

  米金融政策期待に最も敏感とされる2年債利回りは昨年12月以来の大幅上昇となった。市場では利上げの織り込みが進み、2年債と10年債の利回り差は2007年以来の最小となった。

  3月15、16両日に開催される次回の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前に、市場は金融政策の見通しを検証している。先物市場の動向は次回の利上げが2017年後半になるとの見方を反映している。FOMCが昨年12月に公表した予測では、2016年に4回の利上げが示唆されていた。1月の米個人消費支出(PCE)統計では金融当局がインフレ目標の基準とするPCE価格指数が前年比で2014年10月以来の大幅な伸びとなった。これを受けて市場ベースのインフレ期待指標は上昇した。ただ、PCE価格指数は当局目標の2%をなお下回っている。

  ユナイテッド・ネーションズ・フェデラル・クレジット・ユニオン(ニューヨーク)の最高投資責任者(CIO)、クリストファー・サリバン氏は「米国のリセッション(景気後退)に関する大げさ過ぎるほどの不安はある程度和らいだのではないか」と指摘。「米国の成長ペースはよく言っても緩慢という状況だが、今四半期は昨年第4四半期よりは若干良好となりそうだ」と述べた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによると、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.76%。同年債(表面利率1.625%、2026年2月償還)価格は14/32下げて98 24/32。

  2年債利回りは7bp上昇の0.79%と、終了ベースでは1日以来の高水準。

  米経済指標は価格指数や経済成長、消費支出、消費者マインド指数がすべてエコノミスト予想を上回った。

  ジェフリーズ・グループのマネーマーケット・エコノミスト、トーマス・サイモンズ氏は「経済指標の全体的なトーンがやや変化しており、それが売りの要因となっている」と述べた。

  シティグループの米経済サプライズ指数は3日連続で上昇してマイナス21.4と、年初来の高水準付近となっている。同指数は依然マイナス圏にあり、統計が予想より悪いことを示唆している。今年の最低はマイナス55.7。

  ブルームバーグがまとめたオーバーナイト・イン デックス・スワップ(OIS)データによると、デリバティブ(金融派生商品)市場では年末までの利上げ確率は53%として織り込まれており、前日時点の38%から上昇した。この算出は次の利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利が0.625%になるとの仮定に基づく。

  米財務省が実施した7年債入札(発行額280億ドル)の結果は最高落札利回りが1.568%となった。同入札は前日から延期されていた。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2009年以来の低水準だった。

原題:Treasuries Plunge as Economic Growth, Inflation Exceed Forecasts(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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