欧州債(26日):周辺国の国債中心に上昇-物価下落でECB期待膨らむ

  • ポルトガル10年債利回り、約3週間ぶりの低水準に
  • ドイツの2月インフレ率、予想外のマイナス圏に沈む

26日の欧州債市場ではポルトガルやスペインなど、いわゆる周辺国を中心に国債が上昇。ドイツとフランス、スペインのインフレ統計で、デフレ回避に取り組む欧州中央銀行(ECB)が直面する難題が浮き彫りとなったことが背景にある。

  ポルトガル10年債利回りは約3週間ぶりの低水準を付けた。同年限のスペイン国債は5日続伸。同国の2月の物価下落率は昨年9月以来の大きさだった。スペインでは政治的行き詰まりが昨年12月の総選挙以降続くものの、国債需要は下支えされている。

  ドイツとフランスでも2月のインフレ率は市場予想を下回った。独連邦統計局がこの日発表した同月の独消費者物価指数(CPI)は欧州連合(EU)基準で前年同月比0.2%低下。ブルームバーグがまとめたアナリスト調査では変わらずが見込まれていた。

  欧州債の指標とされるドイツ10年債は週間ベースで上昇。市場混乱の際に恩恵を受ける同国債だが、欧州株が週ベースで続伸しても値上がりした。これは、3月10日のECB定例政策委員会で緩和拡大が決まる可能性が大きな原動力になっている状況を示唆すると、ノルデア銀行のチーフストラテジスト、ヤン・フォンゲリッヒ氏(ヘルシンキ在勤)はみている。

  フォンゲリッヒ氏は「投資家はECB緩和の観測がある中では国債に弱気になるのに消極的だ」とし、「期待を上回る手段を講じるのは困難だろう。だが、ECBの能力を過小評価すべきではない。期待が高かった過去の多くの局面も何とか切り抜けてきたからだ」と語った。

  ロンドン時間午後4時49分現在、スペイン10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.58%。これは4日以来の低水準。前週末比では13bp下げた。同国債(表面利率2.15%、2025年10月償還)価格はこの日、0.265上げ105.085。

  イタリア10年債利回りも3bp下げて1.48%。同年限のポルトガル国債利回りは一時25bp低下し3.09%と、5日以来の低さとなった。

  ドイツ10年債利回りは1bp上げて0.15%。今週は5bp下げ、24日には昨年4月以来の低水準となる0.13%を付けた。5年物利回りはマイナス0.377%まで低下し、これまでの最低を記録した。フランス5年債利回りも過去最低となるマイナス0.209%まで下げた。

原題:European Bonds Climb as Inflation Gloom Boosts ECB Speculation(抜粋)

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