割安でも買えない中国の銀行株-ヘロー氏は「与信の質」を懸念

  • 中国4大銀行の株価、バリュエーションが過去最低水準
  • オークマークは中国の銀行株への投資を避け続けている

今が中国の銀行株の買い時だと米ハリス・アソシエーツのデービッド・ヘロー氏を説得するには、記録的低水準にあるバリュエーション(株価評価)だけでは不十分だ。

  約300億ドル(約3兆3800億円)相当を運用するヘロー氏は、これら銀行株の株価純資産倍率(PBR)と株価収益率(PER)が過去最低となった後も、十分な割安水準だとは考えていない。

  安値拾いの投資家にはPBRやPERのこの低水準は魅力的だが、中国の銀行にとって今は平常時ではない。中国経済が昨年、四半世紀ぶりの低成長に落ち込み、不良債権が急増。新規の銀行融資が1月に過去最高を記録したこともあり、不良債権問題は悪化するばかりだとアナリストらは見込んでいる。

  ヘロー氏は問い合わせに対し電子メールで、「依然として与信の質について懸念している」とコメント。ブルームバーグの集計データによれば、同氏の旗艦ファンド「オークマーク・インターナショナル・ファンド」は昨年末時点で金融株のウエートが最も大きく、資金の4分の1以上をアジア株に投じているが、少なくとも5年間、中国の銀行株を避け続けている。

原題:Cheapest-Ever China Banks Aren’t Cheap Enough as Loans Sour (1)(抜粋)

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