米国株、楽観的観測の後退続く-ウェルズFも見通し引き下げ

  • ウェルズFはS&P500種の年末予想を2100に引き下げ
  • ストラテジスト22人中9人がS&P500種の年末予想を下方修正

米株式相場の下げが拡大する中、今度はウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズが見通しを引き下げた。楽観的観測の後退が続いている。

  同社株式ストラテジストのジーナ・マーティン・アダムズ氏は原油安や信用状況の逼迫(ひっぱく)、イールドカーブのフラット化を理由に、今後1年間のS&P500種株価指数の目標水準を2100と従来の2245から6.5%引き下げた。同氏の見通しは、S&P500種が現在の水準から9%程度上昇することを依然示唆している。

  アダムズ氏は25日の顧客向けリポートで「株価は向こう1年間に上昇するが、昨年12月初めに予想したほど力強い伸びではないかもしれない」と指摘。「信用の質が悪化していることを考えると、株価収益率(PER)も抑えられる可能性が高い」との見方も示した。

  2016年に入り、ブルームバーグの調査対象ストラテジスト22人のうち9人が既にS&P500種の見通しを下方修正している。米株式相場から時価総額2兆ドル(約226兆円)余りが消失する中、中国や原油、金利などあらゆる要因が信頼感を後退させ、2月初めには年末の予想平均値が低下した。1年のこれほど早い時期に予想が引き下げられるのは、イラク戦争が起きた03年以来。
  
  S&P500種の16年末の水準に関するストラテジストの予想中央値は2175と、24日終値を13%上回っている。昨年末時点は2200だった。

  アダムズ氏のほか、これまでにカナコード・ジェニュイティのトニー・ドワイヤー氏やJPモルガン・チェースのドブラフコ・ラコスブハス氏らも年末予想を引き下げた。

原題:Stock Strategists’ Optimism Dims as Wells Fargo Cuts Estimates(抜粋)

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