欧州マーケットサマリー:株続伸、周辺国の国債中心に上昇

更新日時

欧州の為替・株式・債券・商品相場は次の 通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.0923   1.1018
ドル/円            113.87   113.00
ユーロ/円          124.38   124.50


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  331.54     +5.00    +1.5%
英FT100     6,096.01   +83.20    +1.4%
独DAX      9,513.30   +181.82   +1.9%
仏CAC40    4,314.57   +66.12    +1.6%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .55%        -.01
独国債10年物     .15%        +.01
英国債10年物     1.40%       +.04


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,226.50    -9.50     -.77%
原油 北海ブレント         35.68      +.39    +1.11%

◎欧州株:続伸、決算を好感-追加刺激策の観測も追い風

26日の欧州株式相場は上昇。指標のストックス欧州600指数は続伸 となった。企業決算が好感されたほか、主要中央銀行が追加刺激策を打 ち出すとの観測も手掛かり。

イタリアの石油会社ENIは5.1%上昇。同社の探査・生産部門の 業績が予想を上回ったのに加え、生産量が5年ぶり高水準に増えたこと が買い材料。ドイツの化学品メーカー、BASFは3%値上がり。増配 方針が好感された。スペインの風力タービンメーカー、ガメサ・コルポ ラシオン・テクノロヒカは5.8%上昇。好調な売り上げを理由に、利益 目標の達成時期を2016年に1年前倒しする方針を示した。

ストックス600指数は前日比1.5%高の331.54で終了。商品高を背景 に、鉱業株とエネルギー株の上げが目立った。同指数はこの日2.1%高 から約0.9%高に伸びが鈍化する場面もあったが、ドイツのインフレ統 計発表後は再び加速。ドイツとフランス、スペインの2月のインフレ率 はいずれも市場予想に届かず、欧州中央銀行(ECB)が刺激策を拡大 する根拠が強まった。

ルツェルン州立銀行(スイス)のトレーダー、ベンノ・ガリカー氏 は「政策絡みのイベントが多数予定され、追加刺激策が打ち出される確 率もかなり高いことから、相場は一段高となり得る」と発言。「ひどい 状況だった24日の後に売りが膨らむ可能性があったが、相場が大きく戻 したことはこうしたイベントに向けて期待が幾分高まりつつあることを 示す」と語った。

中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁はこの日、中国当局には景 気刺激に向けさらなる緩和余地があると述べた。ECBは3月10日に金 融政策を決定する。

ギリシャのアテネ総合指数は4.8%高と、この日の西欧市場の主要 株価指数の中で上昇率が首位だった。ユーロバンク・エルガシアスとア ルファ銀行がそれぞれ14%急伸した。

個別銘柄では、英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グ ループ(RBS)が7.1%の大幅安。8年連続で通期赤字となった同行 は、復配が当初の計画よりも遅れるとの見通しも示した。英ブリティッ シュ・エアウェイズの親会社であるIAGは3.1%下げた。通期利益が アナリスト予想の上限に届かなかった。

原題:European Stocks Advance on Results, Further Stimulus Speculation(抜粋)

◎欧州債:周辺国の国債中心に上昇-物価下落でECB期待膨らむ

26日の欧州債市場ではポルトガルやスペインなど、いわゆる周辺国 を中心に国債が上昇。ドイツとフランス、スペインのインフレ統計で、 デフレ回避に取り組む欧州中央銀行(ECB)が直面する難題が浮き彫 りとなったことが背景にある。

ポルトガル10年債利回りは約3週間ぶりの低水準を付けた。同年限 のスペイン国債は5日続伸。同国の2月の物価下落率は昨年9月以来の 大きさだった。スペインでは政治的行き詰まりが昨年12月の総選挙以降 続くものの、国債需要は下支えされている。

ドイツとフランスでも2月のインフレ率は市場予想を下回った。独 連邦統計局がこの日発表した同月の独消費者物価指数(CPI)は欧州 連合(EU)基準で前年同月比0.2%低下。ブルームバーグがまとめた アナリスト調査では変わらずが見込まれていた。

欧州債の指標とされるドイツ10年債は週間ベースで上昇。市場混乱 の際に恩恵を受ける同国債だが、欧州株が週ベースで続伸しても値上が りした。これは、3月10日のECB定例政策委員会で緩和拡大が決まる 可能性が大きな原動力になっている状況を示唆すると、ノルデア銀行の チーフストラテジスト、ヤン・フォンゲリッヒ氏(ヘルシンキ在勤)は みている。

フォンゲリッヒ氏は「投資家はECB緩和の観測がある中では国債 に弱気になるのに消極的だ」とし、「期待を上回る手段を講じるのは困 難だろう。だが、ECBの能力を過小評価すべきではない。期待が高か った過去の多くの局面も何とか切り抜けてきたからだ」と語った。

ロンドン時間午後4時49分現在、スペイン10年債利回りは前日比3 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.58%。これは4日 以来の低水準。前週末比では13bp下げた。同国債(表面利 率2.15%、2025年10月償還)価格はこの日、0.265上げ105.085。

イタリア10年債利回りも3bp下げて1.48%。同年限のポルトガル 国債利回りは一時25bp低下し3.09%と、5日以来の低さとなった。

ドイツ10年債利回りは1bp上げて0.15%。今週は5bp下げ、24 日には昨年4月以来の低水準となる0.13%を付けた。5年物利回りはマ イナス0.377%まで低下し、これまでの最低を記録した。フランス5年 債利回りも過去最低となるマイナス0.209%まで下げた。

原題:European Bonds Climb as Inflation Gloom Boosts ECB Speculation(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE