米国株:S&P500種が7週ぶり高値-銀行やテクノロジー高い

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25日の米株式相場は続伸。S&P500種株価指数は7週ぶり高値となった。経済指標で製造業が回復しつつある可能性が示され景気に対する楽観が広がったほか、原油相場が安定しつつある兆候も強まった。銀行やテクノロジー関連が高い。

  銀行株は3日ぶりに反発し、相場全体の上げを主導した。バンク・オブ・アメリカ(BofA)は1.6%上昇。テクノロジー関連ではマイクロソフトやインテルが高い。このほかエネルギー株は、原油が上げに転じたことを材料に下げを埋めた。またハネウェル・インターナショナルとの合併の可能性が報じられているユナイテッド・テクノロジーズも上昇し、週初からの上昇率は11%に達した。

  S&P500種株価指数は前日比1.1%高の1951.70。ダウ工業株30種平均は212.30ドル(1.3%)上げて16697.29ドル。ナスダック総合指数は0.9%上昇した。

  リッジワース・インベストメンツ(アトランタ)のシニアストラテジスト、アラン・ゲイル氏は「耐久財受注などが市場予想を大きく上回り、明るいニュースだった」と指摘。「相場を押し上げるような明るいマクロ経済のニュースが幾つか聞かれた。前日も上げて終了していたことから、特に前向きに反応しこの日の上げにつながった。厳しい時期を経て、最悪期は脱したかもしれないとの楽観がやや広がっている」と続けた。

  S&P500種は2月に入り11日までに最大6.7%下げていたが、この日の上昇で月初からの下落分を埋める形となった。

  この日は午前中は方向感に欠ける展開だったが、午後に入り上昇した。一方で中国株は1カ月ぶりの大幅安。短期金利の急上昇が流動性の引き締まりを示唆した。また欧州株は上昇し、ストックス600指数は2%高となった。

  ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのストラテジスト、ジーナ・マーティン・アダムズ氏は原油安や信用状況の引き締まり、イールドカーブのフラット化を理由にS&P500種の目標水準を2100とし、従来の2245から引き下げた。同氏は25日付の顧客リポートで、「株価は向こう1年間に上昇するが、12月初めに予測したほどには力強くはないかもしれない」と予想。また「信用の質が悪化していることを考えると、株価収益率(PER)も抑えられる可能性が高い」と記した。

  S&P500種のPER(予想ベース)は16.2倍で、過去5年間の平均(15倍)を上回るが、年初からは6.8%低下している。  

  1月の米耐久財受注では航空機を除く非国防資本財(コア資本財)の受注が持ち直し、2014年6月以来の大幅な伸びとなった。また1月の全耐久財受注額は前月比4.9%増と、昨年3月以降で最大の伸び。一方、先週の米週間新規失業保険申請件数は3カ月ぶり低水準を記録した前週から増加した。15日のプレジデンツデーの祝日を挟んで申請件数が変動した可能性がある。

  S&P500種の業種別10指数は全て上昇。特に金融や情報技術、ヘルスケア、素材の上げが目立った。

原題:S&P 500 Rises to 7-Week High as Bank, Tech Shares Boost Rally(抜粋)

(第2段および5段落以降を追加し、更新します.)
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