米国債:反発、海外情勢の混乱で逃避需要-7年債入札は延期

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25日の米国債相場は反発。世界経済の先行きをめぐる懸念が続いていることに加え、将来の欧州に関する決定が控えているため、安全な逃避先としての米国債需要が強まった。

  1月の米耐久財受注では航空機を除く非国防資本財(コア資本財)の受注が持ち直し、株価や原油相場が上昇したにもかかわらず、10年債利回りは低下した。米国債のボラティリティを測るバンク・オブ・アメリカ(BOA)のMOVE指数は今月、平均で85.7と、2015年6月以来の高水準にある。

  CRTキャピタル・グループの米国債戦略責任者、デービッド・エーダー氏は「現在のトレーディングは普通の基準では行われていない。データでもインフレでもなく、不安を基にしている。海外情勢がわれわれの行動を左右している」と述べた。

  ブルームバーグ指数のデータによると、米国債の年初からのリターンは2.7%。エネルギー価格の下落と国外経済の減速が米経済にも影響を及ぼすとの懸念が強まったことが背景にある。英国は欧州連合(EU)から脱退するかどうかをめぐり、6月23日に国民投票を実施する。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.72%。

  BMOキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、アーロン・コーリ氏は米経済に対する投資家の悲観が強まったわけではなさそうだと指摘。むしろ月末を控えたポートフォリオの調整を行っている可能性があり、弱気な見方をしていた参加者が持ち高の手じまいを強いられた可能性があると述べた。

  さらに「機械的なもので、価格から判断した動きではない」とし、国債売り持ちは「現在、大きな痛みを伴っている」と続けた。

  債券市場のインフレ期待を示す通常の10年債とインフレ連動国債10年物の利回り差は、5日連続で拡大した。10日には2009年3月以来の幅に縮小していた。

  財務省はこの日に予定していた7年債入札を26日に延期した。

原題:Treasuries Gain on Speculation Foreign Turmoil Is Driving Demand(抜粋)

(全面的に書き換え、追加します.)
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