NY外為:2月のボラティリティは6年ぶり高水準、一層の変動も

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ニューヨーク外国為替市場では月間ベースでボラティリティが上昇しており、2月のボラティリティは6年ぶりの高水準となった。インプライド・ボラティリティ(IV、予想変動率)ではこの先に一段の変動が示唆された。

  円の3カ月物ヒストリカル・ボラティリティは10.5%と、昨年3月以来の高水準。この先のボラティリティを示唆する指標も2013年以来の高水準に迫っている。英ポンドのヒストリカル・ボラティリティは9%に上昇、IVは約12%と約1年ぶりの高水準だ。

  中国の減速や強弱が混在している米経済データは金融政策にとってリスクとなり、最近見られる変動は氷山の一角でしかない可能性がある。上海では20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開催される。

  ミレニアム・グローバル・インベストメンツのマーク・アストリー最高経営責任者(CEO)はボラティリティは「ややゴルディロックスのようだ。熱すぎても冷め過ぎてもいけない」と述べ、「今年初めから中国事情やそれに続く世界経済への不透明感にとらわれるとは、ほとんどの市場参加者は考えていなかった」と続けた。

  JPモルガン・グローバルFXボラティリティ指数は月初来の平均が11.5%と、2月としては2010年以来の最高だ。

  ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで0.7%下げて1ドル=113円。英ポンドは対ドルで0.3%上昇して1ポンド=1.3962ドル。

  欧州連合(EU)残留の是非を問う国民投票を控える英国のポンドより、今後数カ月の変動幅は円の方が大きい。トレーダーの間では、このように見込まれている。英国のいわゆる「Brexit」を問う国民投票は6月23日実施の予定だ。

  日本銀行が円上昇を抑制するために為替介入を行うとの見方がIVを押し上げている。日銀が1月に打ち出した予想外の金融緩和も円高の流れを阻止できていない。円は今年に入ってからのドルに対する上昇幅が6%超と、主要通貨のうちで最大となっている。

  オアンダ(カナダ・トロント)のシニア通貨アナリスト、アルフォンソ・エスパルザ氏は「2月は落ち着いた月であるはずなのにボラティリティが見られた。3月のボラティリティは一段と高まると予想される。来月は中央銀行が金融政策会合を開き、市場参加者が抱いている質問のいくつかに対しては回答が得られるだろう」と述べ、「政治的な不透明感も強い」と続けた。

原題:Most-Volatile February for Currencies in Six Years Hints at More(抜粋)

(相場を更新し、第7段落以降を追加します.)
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