米大手銀に政府が自粛要請、ロシア債入札への参加めぐり-関係者

  • ロシアの債券発行を支援すれば外交政策に逆らう動きと受け止め
  • ロシアは債券市場復帰に備えて金融機関20社余りに接触

米政府は国内大手銀行に対し、ロシアの債券発行への支援を自粛するよう要請した。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  米国務省と財務省は今月、ロシア債入札に参加すれば制裁で明確には禁止されていなくても、米国の外交政策に逆らうことになると銀行に通告した。部外秘情報だとして関係者らは匿名を条件に話した。

  ロシアは2013年以降で初めての外貨建て債市場への復帰を目指し、世界で20余りの銀行に接触している。13年の債券発行から数カ月後にプーチン大統領がクリミア半島を併合したことから、米国と欧州連合(EU)が制裁を発動。ロシアの借り手は事実上、ユーロ債市場から締め出された。

  米国務省は24日の発表文で、銀行との具体的なやり取りは詳述しなかったものの、「ロシアとのビジネスを通常に戻すことにより経済面や評判にリスクが生じることを、当局は米企業との関わりの中で引き続き明確にしていく」と表明。「ウクライナを不安定化させるロシアの行動が続く限り、同国がなお高リスクの市場であることを米国やEU、世界の民間企業は理解することが不可欠だ」と強調した。

  米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が24日に先に報じたところによれば、ゴールドマン・サックス・グループやJPモルガン・チェースなどの銀行は状況を見極めている。両行の広報担当者はコメントを控えた。事情を知る関係者1人によると、シティグループは参加見送りを決めた金融機関の1つだという。
  

原題:U.S. Said to Discourage Its Banks From Helping Russia Sell Debt(抜粋)

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