米国産シェールガス、世界市場に初出荷-LNGタンカーが出航

  • タンカー「アジア・ビジョン」、24日にシェールガス初輸出
  • タンカーは30億立方フィートのガス積載、ブラジルに向けて出航

米国産シェールガスが世界の市場に流れ込もうとしている。

  船舶航行を支援するサビーン・パイロッツによれば、液化天然ガス(LNG)タンカー「アジア・ビジョン」が24日、米国産シェールガスを初めて積載し、米シェニエール・エナジーがルイジアナ州で運営するサビーンパス輸出ターミナルを出航した。30億立方フィートを積載した同タンカーはブラジルを目指している。

  米国からの初輸出は同国のガス供給業者にとって最悪のタイミングとなった可能性がある。LNGの契約価格は原油価格に連動する場合が多いため、原油安が世界のLNG市場を圧迫している。オーストラリアなどの国々が輸出能力を増強する一方、各地で需要の伸びが鈍化しており、供給のだぶつきが目立ちつつある。世界的な供給過剰で米国内の供給が膨らみ、米国のガス価格は100万BTU(英国熱量単位)当たり2ドルを下回る水準が続く恐れがある。

  プレステージ・エコノミクス(テキサス州)のジェーソン・シェンカー社長は「この市場は実際にかなり弱気になっているため、今回の初出荷で市場が動くことを期待してもむなしい遠ぼえのようなものだ。大きな反応はないだろう」と指摘した。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のガス先物の24日終値は前日比0.4セント安の100万BTU=1.778ドル。

原題:America’s Shale Makes Debut in Global Gas Trade With First Cargo(抜粋)

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