アジアのヘッジファンドは近い将来の市場沈静化を予想せず-成績不振

  • トラストンやオープン・ドアも相場変動の持続を予想
  • リターンがプラスになれば御の字-キングスミード・アセット

先月の株価急落で打撃を受けたアジアのヘッジファンドは近いうちに混乱が収まるとはみていない。

  2億4100万ドル(約270億円)相当の資産を運用するオーキッド・チャイナ・マスター・ファンドは1月の運用成績がマイナス11.2%となった後、今月に入っても15日までに2.6%下げ、さらなる相場変動を予想していると、投資家向けレターで明らかにした。運用資産3300万ドルのトラストン・ファルコン・アジア・ファンドもレターで、極めて高いボラティリティ(変動性)と不透明な見通しを理由にヘッジなしのポジションを減らしたと投資家に伝えた。1億8800万ドルを運用するA株ファンドで1月のリターンがマイナス23%となったオープン・ドア・キャピタル・グループは、中国の一段の成長鈍化により「同国資本市場は下支えを得られない」と、レターで説明した。

  オーキッド・チャイナ・マスター・ファンドはレターで、「これほど短いタイムフレームで急落したショックのため、センチメントは弱いままだ」とコメント、「市場は不安定な状態が続く可能性が高い」と分析した。

  アジアのヘッジファンドは昨年、相場変動を乗り切ってプラスのリターンを確保できたが、今年に入って中国の成長見通し悪化や長引く原油安を背景に、一段と困難な状況に直面。シンガポールの調査会社ユーリカヘッジのデータによれば、アジアに投資するヘッジファンドの1月のリターン平均はマイナス3.8%となった。

  こうしたマイナスの影響を食い止めることに成功した数少ないファンドの1つ、キングスミード・アセット・マネジメントの創設者ジョン・フー氏は、この市場環境ではリターンがプラスになるだけで「シャンパンのボトル」で祝うぐらいの価値があると指摘した。キングスミードのヘッジファンドの成績は1月がマイナス0.28%、2月がこれまでのところプラス0.5%だと同氏は述べ、「ボラティリティが高い中で、向こう数カ月間は」エクスポージャーを低く維持する方針だと説明した。

原題:Hedge Funds See No Respite in Asia After Brutal Start to Year(抜粋)

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