チェサピークとエンカナ、いずれも23%高-大赤字でもコスト削減好感

  • 株式市場はコスト削減やリグの稼働停止を評価
  • 企業の厳しい決断が投資家によって報われているとプレストン氏

北米の天然ガス生産会社、米チェサピーク・エナジーとカナダのエンカナの2015年通期決算は計200億ドル(約2兆2400億円)の赤字となったが、投資家はコスト削減やリグ(掘削装置)の稼働停止を評価し、両社の株価は大幅上昇した。

  24日のチェサピークとエンカナの株価は共に約23%高と、それぞれ2008年、1983年以来の大幅な上げを演じた。

  テキサス州北部で始まったシェール革命によって北米全体に供給が拡大する中で、過去10年で天然ガス価格は約90%下落した。05年終盤に100万BTU(英国熱量単位)当たり15ドルを上回っていたガス価格は、現在は2ドルを割り込んでいる。この大幅下落で天然ガス業界全体が保有資産の減損処理を余儀なくされた。15年通期では、チェサピークが147億ドルの赤字、エンカナが52億ドルの赤字を計上した。

  ナショナル・バンク・ファイナンシャルのアナリスト、カイル・プレストン氏(カルガリー在勤)は24日の電話インタビューで、「企業の厳しい決断が投資家によって報われている」と述べ、両社が下降局面を生き延びる可能性があると指摘した。

  24日の米株式市場で、チェサピークの株価は2.69ドルに上昇して終了。昨年はS&P500種株価指数の構成銘柄で最も下げが大きかったが、この日は指数の上げを主導した。トロント市場ではエンカナ株が5.09カナダ・ドルに値上がりした。

原題:Gas Giants Soar as Belt-Tightening Trumps $20 Billion in Losses(抜粋)

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