2月25日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:2月のボラティリティは6年ぶり高水準、一層の変動も

ニューヨーク外国為替市場では月間ベースでボラティリティが上昇 しており、2月のボラティリティは6年ぶりの高水準となった。インプ ライド・ボラティリティ(IV、予想変動率)ではこの先に一段の変動 が示唆された。

円の3カ月物ヒストリカル・ボラティリティは10.5%と、昨年3月 以来の高水準。この先のボラティリティを示唆する指標も2013年以来の 高水準に迫っている。英ポンドのヒストリカル・ボラティリティは9% に上昇、IVは約12%と約1年ぶりの高水準だ。

中国の減速や強弱が混在している米経済データは金融政策にとって リスクとなり、最近見られる変動は氷山の一角でしかない可能性があ る。上海ではに20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議が開催 される。

ミレニアム・グローバル・インベストメンツのマーク・アストリー 最高経営責任者(CEO)はボラティリティは「ややゴルディロックス のようだ。熱すぎても冷め過ぎてもいけない」と述べ、「今年初めから 中国事情やそれに続く世界経済への不透明感にとらわれるとは、ほとん どの市場参加者は考えていなかった」と続けた。

JPモルガン・グローバルFXボラティリティ指数は月初来の平均 が11.5%と、2月としては2010年以来の最高だ。

ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで0.7%下げて1ドル =113円。英ポンドは対ドルで0.3%上昇して1ポンド=1.3962ドル。

欧州連合(EU)残留の是非を問う国民投票を控える英国のポンド より、今後数カ月の変動幅は円の方が大きい。トレーダーの間では、こ のように見込まれている。英国のいわゆる「Brexit」を問う国民 投票は6月23日実施の予定だ。

日本銀行が円上昇を抑制するために為替介入を行うとの見方がIV を押し上げている。日銀が1月に打ち出した予想外の金融緩和も円高の 流れを阻止できていない。円は今年に入ってからのドルに対する上昇幅 が6%超と、主要通貨のうちで最大となっている。

オアンダ(カナダ・トロント)のシニア通貨アナリスト、アルフォ ンソ・エスパルザ氏は「2月は落ち着いた月であるはずなのにボラティ リティが見られた。3月のボラティリティは一段と高まると予想され る。来月は中央銀行が金融政策会合を開き、市場参加者が抱いている質 問のいくつかに対しては回答が得られるだろう」と述べ、「政治的な不 透明感も強い」と続けた。

原題:Most-Volatile February for Currencies in Six Years Hints at More(抜粋)

◎米国株:続伸、S&P500種7週ぶり高値-銀行やテクノロジ-高い

25日の米株式相場は続伸。S&P500種株価指数は7週ぶり高値と なった。経済指標で製造業が回復しつつある可能性が示され景気に対す る楽観が広がったほか、原油相場が安定しつつある兆候も強まった。銀 行やテクノロジー関連が高い。

銀行株は3日ぶりに反発し、相場全体の上げを主導した。バンク・ オブ・アメリカ(BofA)は1.6%上昇。テクノロジー関連ではマイ クロソフトやインテルが高い。このほかエネルギー株は、原油が上げに 転じたことを材料に下げを埋めた。またハネウェル・インターナショナ ルとの合併の可能性が報じられているユナイテッド・テクノロジーズも 上昇し、週初からの上昇率は11%に達した。

S&P500種株価指数は前日比1.1%高の1951.70。ダウ工業株30種 平均は212.30ドル(1.3%)上げて16697.29ドル。ナスダック総合指数 は0.9%上昇した。

リッジワース・インベストメンツ(アトランタ)のシニアストラテ ジスト、アラン・ゲイル氏は「耐久財受注などが市場予想を大きく上回 り、明るいニュースだった」と指摘。「相場を押し上げるような明るい マクロ経済のニュースが幾つか聞かれた。前日も上げて終了していたこ とから、特に前向きに反応しこの日の上げにつながった。厳しい時期を 経て、最悪期は脱したかもしれないとの楽観がやや広がっている」と続 けた。

S&P500種は2月に入り11日までに最大6.7%下げていたが、この 日の上昇で月初からの下落分を埋める形となった。

この日は午前中は方向感に欠ける展開だったが、午後に入り上昇し た。一方で中国株は1カ月ぶりの大幅安。短期金利の急上昇が流動性の 引き締まりを示唆した。また欧州株は上昇し、ストックス600指数は 2%高となった。

ウェルズ・ファーゴ・セキュリティーズのストラテジスト、ジー ナ・マーティン・アダムズ氏は原油安や信用状況の引き締まり、イール ドカーブのフラット化を理由にS&P500種の目標水準を2100とし、従 来の2245から引き下げた。同氏は25日付の顧客リポートで、「株価は向 こう1年間に上昇するが、12月初めに予測したほどには力強くはないか もしれない」と予想。また「信用の質が悪化していることを考えると、 株価収益率(PER)も抑えられる可能性が高い」と記した。

S&P500種のPER(予想ベース)は16.2倍で、過去5年間の平 均(15倍)を上回るが、年初からは6.8%低下している。

1月の米耐久財受注では航空機を除く非国防資本財(コア資本財) の受注が持ち直し、2014年6月以来の大幅な伸びとなった。また1月の 全耐久財受注額は前月比4.9%増と、昨年3月以降で最大の伸び。一 方、先週の米週間新規失業保険申請件数は3カ月ぶり低水準を記録した 前週から増加した。15日のプレジデンツデーの祝日を挟んで申請件数が 変動した可能性がある。

S&P500種の業種別10指数は全て上昇。特に金融や情報技術、ヘ ルスケア、素材の上げが目立った。

原題:S&P 500 Rises to 7-Week High as Bank, Tech Shares Boost Rally(抜粋)

◎米国債:反発、耐久財受注増加も逃避需要強く-7年債入札は延期

25日の米国債相場は反発。世界経済の先行きをめぐる懸念が続いて いることに加え、将来の欧州に関する決定が控えているため、安全な逃 避先としての米国債需要が強まった。

1月の米耐久財受注では航空機を除く非国防資本財(コア資本財) の受注が持ち直し、株価や原油相場が上昇したにもかかわらず、10年債 利回りは低下した。米国債のボラティリティを測るバンク・オブ・アメ リカ(BOA)のMOVE指数は今月、平均で85.7と、2015年6月以来 の高水準にある。

CRTキャピタル・グループの米国債戦略責任者、デービッド・エ ーダー氏は「現在のトレーディングは普通の基準では行われていない。 データでもインフレでもなく、不安を基にしている。海外情勢がわれわ れの行動を左右している」と述べた。

ブルームバーグ指数のデータによると、米国債の年初からのリター ンは2.7%。エネルギー価格の下落と国外経済の減速が米経済にも影響 を及ぼすとの懸念が強まったことが背景にある。英国は欧州連合 (EU)から脱退するかどうかをめぐり、6月23日に国民投票を実施す る。

ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシス ポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.72%。

BMOキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、アーロン・ コーリ氏は米経済に対する投資家の悲観が強まったわけではなさそうだ と指摘。むしろ月末を控えたポートフォリオの調整を行っている可能性 があり、弱気な見方をしていた参加者が持ち高の手じまいを強いられた 可能性があると述べた。

さらに「機械的なもので、価格から判断した動きではない」とし、 国債売り持ちは「現在、大きな痛みを伴っている」と続けた。

債券市場のインフレ期待を示す通常の10年債とインフレ連動国債10 年物の利回り差は、5日連続で拡大した。10日には2009年3月以来の幅 に縮小していた。

財務省はこの日に予定していた7年債入札を26日に延期した。

原題:Treasuries Gain on Speculation Foreign Turmoil Is Driving Demand(抜粋)

◎NY金:上昇、月間ベースでは4年ぶり大幅高となる勢い

25日のニューヨーク金スポット相場は上昇。月間ベースでは4年ぶ りの大幅高となる勢いだ。世界的な経済成長をめぐる懸念を背景に、安 全逃避先とされる金の買いが活発になった。

オプションセラーズ・ドット・コム(フロリダ州タンパ)の創業 者、ジェームズ・コーディアー氏は電話インタビューで、「世界的な不 透明感や金利は上がらないとの見方から、金は極めて堅調な動きとなっ ている」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時40分現在、金スポット相場は前日 比0.6%高の1オンス=1236.09ドル。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日 比0.1%未満下げて1オンス=1238.80ドル。

原題:Gold Tops Silver by Most Since 2008 as Investors Fret on Growth(抜粋)

◎NY原油:4週ぶり高値、ガソリン高を好感-産油国が協議へ

25日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インタ ーミディエート(WTI)先物が続伸し、4週間ぶり高値。前日のエネ ルギー情報局(EIA)統計で米国のガソリン在庫が15週ぶりに減少 し、これを好感した買いが続いた。ベネズエラのデルピノ石油・鉱業相 は放送局テレスールに対し、産油国間で3月会合の開催地を協議してい ると述べた。

サイプレス・エナジー・キャピタル・マネジメント(ヒュースト ン)の調査ディレクター、カイル・クーパー氏は「30ドル超が長く続け ば、その分底打ちの確率が高くなる」と分析。「値動き自体が強気だ」 と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物4月限は前日 比92セント(2.86%)高い1バレル=33.07ドルで終了。終値ベースで 1月29日以来の高値。一時は3.4%下げる場面もあった。ロンドン ICEのブレント4月限は88セント(2.6%)上げて35.29ドル。

ガソリン3月限は4.5%上昇し、1ガロン=1.056ドル。2月1日以 来の高値で引けた。

原題:Oil Rises to 4-Week High Amid Gasoline Rally, Producer Talks(抜粋)

◎欧州株:3日ぶり上昇、英ロイズが銀行株の上げを主導

25日の欧州株式相場は反発。指標のストックス欧州600指数は前日 まで続落していた。英ロイズ・バンキング・グループが銀行株の上げを 主導した。

ロイズは14%急伸。増配に加え、特別配当を実施するとの発表が買 い材料となった。英保険会社RSAインシュアランス・グループ は9.8%上昇。通期の営業利益が前年同期比43%増えた。

ストックス600指数は前日比2%高の326.54で取引を終了した。

ロバート・W・ベアード(ロンドン)の株式担当副会長を務めるパ トリック・スペンサー氏は、「朝方はロイズ決算が好感された。ともか く、銀行株は売られ過ぎていた」とし、「華々しい決算シーズンは期待 されていなかったほか、業績もこれまでのところひどいというわけでは ない。欧州の銀行の状態は米国の同業ほど良くないが、欧州はリセッシ ョンに陥っておらず、バリュエーションも妥当だ」と語った。

スペインのIBEX35指数は2.5%高と、この日の西欧の主要株価 指数の中で目立つ上昇率だった。英FTSE100指数も2.5%値上がり。 ロイズとRSAの株価上昇が追い風。

個別銘柄では、フランスの油田サービス会社テクニップが12%の大 幅高。売上高が予想を上回ったほか、ネットキャッシュフローが改善し た。ベルギーの化学品メーカー、ソルベイは5.6%上昇。同社の2016年 利益見通しがアナリスト予想を上回ったことが好感された。

原題:Lloyds Leads Lender Gains to Help Europe Stocks Snap 2-Day Drop(抜粋)

◎欧州債:総じて上昇-インフレ統計でECBが直面する難題浮き彫り

25日の欧州債市場ではユーロ参加国の国債が総じて上昇。利回りが マイナス圏にも及ぶ中核国の国債を投資家が依然として求める理由を説 明するのに、この日発表された最新のインフレ統計は格好の材料となっ た。

株高もドイツ国債への信頼を揺るがすには至らなかった。ドイツ債 は期限8年まで利回りがマイナスとなっている。欧州債の指標とされ る10年物利回りは過去最低まで0.1ポイント前後となった。これは欧州 中央銀行(ECB)が3月10日の会合で緩和拡大を決定するとの投資家 の見方を反映している。

欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)がこの日発表したユー ロ圏の1月の消費者物価指数(CPI)改定値は前年同月比0.3%上昇 と、先月29日公表された速報値の0.4%から下方修正された。また、イ ンフレ期待の指標はECBが物価安定の目標達成に苦戦することを示唆 したほか、原油が下げに転じたことも緩和拡大の見方を強めた。

KBCバンク(ブリュッセル)のストラテジスト、マティアス・フ ァンデルユフト氏は、ECBは「2週間後に緩和策をやや拡大するだろ う」とし、これがドイツ国債が上昇した「理由の1つだ」と語った。 「最近の相場上昇を支えた2つの要因は株価と原油だった。これらが現 状を複雑にしており、ドイツ債を引き続きかなり堅調にさせている」と 付け加えた。

ロンドン時間午後4時19分現在、ドイツ10年債利回りは前日比2ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.13%。これまでの最 低は昨年4月17日に記録した0.049%。同国債(表面利率0.5%、2026年 2月償還)価格はこの日、0.215上げ103.64。

2年債利回りも2bp低下しマイナス0.543%。5年債利回りは過 去最低となるマイナス0.363%まで3bp下げる場面もあった。

ドイツの10年債とインフレ連動債の利回り格差であるブレークイー ブンレートは、15年1月以来の低水準に向かっている。この日は3bp 下げ0.73%となった。また、インフレ期待の指標としてECBのドラギ 総裁が重視する5年先スタートのインフレスワップ5年物フォワードレ ートは1.37%に低下。これはブルームバーグがデータ集計を開始した04 年以降の最低で、ECBが目標とする2%弱には程遠い。

原題:Europe Bond Bulls Bolstered as Data Highlight Draghi’s Challenge(抜粋)

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