米国債:反落、原油上昇で逃避需要が後退-朝方は買い優勢

更新日時
  • 石油製品在庫の減少で原油相場が上昇
  • 5年債入札、最高落札利回りは2013年以来の低水準

24日の米国債相場は反落。原油高が株式相場を押し上げたため、米国債への逃避需要が弱まり、下げに転じた。

  国債利回りはほぼ2週間ぶりの低水準を付けた後、上昇した。石油製品在庫が減少し、原油価格が上昇したことが背景にある。規模340億ドルの5年債入札では需要が強く、最高落札利回りは2013年以来の低水準となった。

  クレディ・アグリコルの債券戦略責任者、デービッド・キーブル氏は「原油が上昇し始め、株式市場がリスクオンのモードになった。全てはそれが始まりだ。その結果、米国債は軟調となった」と述べた。

  世界的な景気減速がリスク資産とインフレ期待を圧迫し、利回りは過去数週間、株価と原油相場に連動する格好となっている。年初来で米国債のパフォーマンスは米株式を上回っている。ブルームバーグ債券指数によれば、米国債の年初来リターンはプラス2.5%。一方、S&P500種株価指数は5.6%下落。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.75%。同年債(表面利率1.625%、2026年2月償還)価格は1/4下げて98 28/32。利回りは今月、1.53%と2012年8月以来の低水準を付ける場面もあった。

  利回り低下にウォール街は再び虚を突かれ、2年連続でストラテジストは年明け早々に10年債利回りの下方修正を余儀なくされた。2015年は世界的なデフレ懸念で米国債が上昇し、ストラテジストの年末利回り予想(中央値)は1-2月に0.41ポイント下方修正された。今年は予想中央値が同期間に0.28%引き下げられた。

  インフレ期待の低下で利上げペースの予想が後退している。ブルームバーグがまとめたオーバーナイト・イン デックス・スワップ(OIS)データによると、デリバティブ(金融派生商品)市場では12月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合かそれ以前の利上げ確率は41%として織り込まれている。昨年末の時点では93%だった。この算出は次の利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利が0.625%になるとの仮定に基づく。

  5年債入札では、海外中央銀行や投資信託を含む間接入札者の落札全体に占める割合が、過去の5年債入札の中で2番目の高水準となった。一方、プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)の比率は過去最低を記録した。

原題:Treasuries Decline as Oil Rally Reduces Demand for Haven Assets(抜粋)

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