NY外為:ポンド下落、1.39ドル割れ-ボラティリティ上昇を警戒

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24日のニューヨーク外国為替市場ではポンドが2009年3月以来で初の1ポンド=1.39ドル割れ。トレーダーらはさらに極端な値動きに備えていることを通貨市場の指標は示している。

  向こう6カ月の相場変動に備えるオプションの価格は、リーマン・ブラザーズ・ホールディングスの2008年の破綻以降で最高となっている。英国が国民投票で「Brexit」、つまり欧州連合(EU)離脱を選べば、ポンドは投票後1週間以内に1ポンド=1.35ドル以下に下落すると、ブルームバーグの調査に答えたエコノミスト34人中29人が予想した。

  HSBCホールディングスの米通貨戦略責任者、ダラフ・マー氏(ニューヨーク在勤)はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「1.40ドルを少し上回ったところに主要な支持線があったが、それを割り込んだ」と指摘。「不安要因が積み上がりつつあるようだ。市場はかなりポンド・ショートに傾いている。国民投票まで4カ月あり、その結果について特に透明性が高まるとは考えられない。市場で不安が不安を呼ぶ展開になれば、ポンドは引き続き下振れしやすい状況になる」と述べた。

  ニューヨーク時間5時現在、英ポンドは前日比0.7%安い1ポンド=1.3927ドル。一時は1.3879ドルまで下げた。対ユーロでは0.6%下げて1ユーロ=79.09ペンス。2014年12月以来の安値をつけた。ドルは対ユーロで1ユーロ=1.1013ドル、対円で1ドル=112円18銭でほぼ変わらず。

  EU離脱の場合、ポンドは最大20%値下がりするとHSBCは予想。モルガン・スタンレーは投票の結果いかんにかかわらず、年末までに1.30ドルへの下落を予想している。

  HSBCはまた、離脱の場合は対ユーロでポンドは等価水準に向かうとの見方を示した。

  スイスクオート・バンクの市場戦略責任者、ピーター・ローゼンストライヒ氏によれば、離脱の結果が投票で出た場合、直後のポンドの取引はかなり困難が予想される。

  同氏は「最初の48時間、プライスを得ることさえも難しくなるだろう。従って最終的にどうなるのかは、かなり予測不能だ」とブルームバーグテレビジョンのインタビューで述べた。

原題:Pound Sinks Below $1.39 as Traders Brace for More Volatility(抜粋)

(第5段落以降を加えます.)
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