バフェット氏「べからず」集-「友好的バンカーに相談するな」

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  • 理髪店に散髪が必要かどうかを相談するな(1983年)
  • 「オタクにご用心、公式にご用心」(2009年)

ウォーレン・バフェット氏ならどうするだろうー。こう自問する全ての人のために、現在85歳の億万長者は公の場での発言やバークシャー・ハサウェイの株主宛て書簡を通じてたくさんのアドバイスをしてきた。

  投資家や企業幹部、バークシャーの従業員を助けるこれらのアドバイスの中には「してはならないこと」も多数ある。バフェット氏の「べからず」語録を見てみよう。「バフェット氏なら絶対しないこと」は恐らく、われわれもすべきではない。

・肝心な時に手元不如意になるな
  他人の親切に頼ることはできない。常に自分のことは自分で管理し、いかなる必要が生じても手元流動性がそれをはるかに上回るようにしよう(2010年)

・誤った判断について自分を責めるな、責任を取れ
  間違いを悔やんで悩み続けるのは間違いだ。間違いを認めて分析することは役に立つ。企業の役員室ではあまり見られない慣行だが。(2001年)

・理髪店に散髪が必要かどうかを相談するな
  理髪店に都合のいい答えが返ってくるに決まっているからだ。企業トップが外部のアドバイザーに合併・買収などを進めるべきかどうかを相談するのも同じだ。「友好的なバンカー」が進めて大丈夫と請け合うに決まっている。(1983年)

下の二つはバークシャーでの自身の後継者に向けて
・事業に有害なABCを避けよ
  ABCは「arrogance(傲慢)、「bureaucracy(官僚主義)」、「complacency(自己満足)」。この三つの企業の「がん」が転移すると最強の企業でも倒れることがあり得る。(2015年)

・報酬について強欲になるな
  自尊心や貪欲のために、最も報酬の高い企業トップらと同じ額を自分も得ようとしてはならない。あなたが彼らよりも高い成果を上げていたとしてもだ。(2015年)

  投資についてのその他のアドバイスは以下の通り。

・株式市場の日々の動きに夢中になるな
  「競技に専念する選手が試合に勝つのであって、得点掲示板から目が離せない選手ではない」(2014年公表の書簡)

・相場全体が上げている時に自分の投資資産が値上がりしても興奮するな
  「1995年に利益を上げても欣喜雀躍(きんきじゃくやく)するには及ばない。愚か者でも株式市場でもうけられた年だ。われわれも稼いだ」(1996年)

・マクロ経済予測に惑わされるな
  「預言者の墓場にはマクロ経済予測者のための広大な敷地がある」(2004年)

・1業種だけに縛られるな
  「稼いだセクターと同じ分野に投資しなければならないというルールはない。多くの場合それは間違いだ」(2008年)

・公式にこだわるな
  「投資家は過去に基づくいかなるモデルも疑うべきだ。ベータ、ガンマ、シグマなどの深遠な言葉を使うオタク的な伝道者らが作るモデルはすごいように見えるが、これらのシンボルの背後にある前提を精査することを投資家は忘れがちだ。私たちのアドバイスは『オタクにご用心、公式にご用心』だ」(2009年)

原題:Here’s What Buffett Wouldn’t Do, and Maybe You Shouldn’t Either(抜粋)

(投資についてのアドバイスを追加します.)
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