次のウサギまで2週間-失望させない緩和策を市場はドラギ総裁に期待

  • 中銀預金金利の少なくとも10bp追加引き下げを市場は織り込み
  • ECBが債券購入でキャピタルキーを撤廃する可能性も

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が、自らの同僚と投資家のどちらも動揺させることなく、金融刺激策を強化する方法を決定するために残された時間は、あと2週間だけとなった。

  ECBの政策担当者は3月9、10日にフランクフルトで政策委員会を開き、現行のマイナスの中銀預金金利と月600億ユーロ(約7兆4000億円)の債券購入プログラムが、消費者物価押し上げに十分かどうか検証する。中銀預金金利の少なくとも10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の追加引き下げが既に市場に織り込まれており、量的緩和(QE)のカスタマイズがどのように行われるかが、市場関係者が気をもむ最大の焦点だ。

  ドラギ総裁はECBがマンデート(責務)の範囲内でどこまで踏み込むか制限はないと述べているものの、マイナス金利はリスクを伴い、QEの拡大も口で言うほどは簡単ではない。3月の政策委では、昨年12月の政策調整が市場に失望をもって迎えられたような事態を回避する一方、ドラギ総裁が障害を克服できると投資家を納得させる微妙なかじ取りが求められる。

  オックスフォード・エコノミクスのエコノミスト、ジェームズ・ニクソン氏は、QEの拡大について「極めて困難だろう」と指摘。「このような状況に置かれた場合にドラギ総裁がよくやるように今度も袋から別のウサギが出てくるか、非常に興味深いのではないか」と述べた。

  債券購入プログラムでは、経済規模に応じて定められたECBへの出資比率(キャピタルキー)に基づき、各国の公的セクターが発行した債券の購入額が決まる。最大出資国であるドイツが購入分の多くを占める現状に対し、ECBがキャピタルキーを撤廃する可能性も取り沙汰されている。

原題:Draghi Has Two Weeks to Devise ECB Plan That Won’t Let You Down(抜粋)

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