JPモルガンのトレーディング収入、年初は20%減-世界市場混乱

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  • 投資銀行部門トップのピント氏が23日の投資家会議で説明
  • M&A助言業務の収入は「良く持ちこたえている」

米銀JPモルガン・チェースの投資銀行部門は、今年に入りセールス・トレーディング収入が約20%減少していることを明らかにした。世界市場の波乱で投資家が打撃を受け、ウォール街の大手金融機関にも痛手となっていることが浮き彫りになった。

  2015年1月にスイス・フランが急騰し、トレーディング収入が増加していたため、前年同期比での落ち込みに拍車が掛かった。同部門トップのダニエル・ピント氏が23日、ニューヨークで開かれた同行の投資家会議で説明した。今四半期は資本市場での株・債券引き受け業務の低調が響き、同部門の手数料収入は25%減少する恐れがある。同行は届け出で、機関投資家向け証券サービス部門の収入が約6%減少し、8億7500万ドル(約980億円)になる見通しを示した。

  ピント氏は「これまでのところ極めて厳しい四半期であることは間違いない」とコメント。ただ、企業の合併・買収(M&A)への助言業務の収入は「良く持ちこたえている」と述べた。

  1-3月(第1四半期)は通常、顧客の証券保有の見直しでウォール街の投資銀行の業績は好調となる傾向があるが、今年は波乱の相場展開で投資家が市場から遠ざかっており、ジェフリーズ・グループなどの金融機関は証券引き受け業務の利益減少を示唆している。株主の間では原油安や中国経済減速で銀行の収益悪化が懸念されており、S&P500種金融株指数は今年13%下落している。JPモルガンの株価は23日、前日比4.2%安の56.12ドルで終了。

原題:JPMorgan Trading Revenue Drops 20% This Year in Global Rout (2)(抜粋)

(第2段落にピント氏のコメントなどを追加して更新します.)
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