欧州債:ドイツ30年債が5日続伸、イールドカーブのフラット化進む

24日の欧州債市場ではドイツ30年債が5営業日続伸。超長期債入札が質への逃避から恩恵を受け、期限の短い国債との利回り格差が縮小するイールドカーブのフラット化が進んだ。

  欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは昨年4月以来の水準に低下。株安と原油値下がりを背景に、域内で最も安全とされるドイツ国債の需要が高まった。同国債の平均利回りはゼロを下回っており、超長期債の投資妙味が増した。ユーロ圏では月600億ユーロ相当の国債購入とマイナス預金金利でもインフレが押し上げられず、欧州中央銀行(ECB)が3月10日の定例政策委員会で追加措置を決定するとの見方が広がっている。

  ドイツ30年債の2年物国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は昨年6月以降の最小に縮小。同国はこの日の入札で、2044年7月償還債を10億ユーロ発行した。平均落札利回りは0.77%と、30年債入札としてはこれまでの最低を記録した。

  既発債を追加発行する入札の実施はドイツとして初めてだった。中銀が量的緩和(QE)で国債を大量に買い入れている局面では、このような国債発行が投資家の購買対象を広げて流動性の向上に寄与すると、アナリストらはこれまでに指摘している。

  RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニック・スタメンコビッチ氏(エディンバラ在勤)は「質への逃避とECB緩和期待、世界経済をめぐって続く懸念がドイツ国債を支え続けている」とし、「一段のECB緩和に対する全体的な期待がドイツ国債の支援要因だ。こうした環境では、投資家らはさらに利回りを追求する可能性があり、これが超長期債を支える」と語った。

  ロンドン時間午後4時9分現在、ドイツ30年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.82%。一時は0.80%と、昨年4月30日以来の低水準となった。前日までの4営業日では12bp下げていた。同国債(表面利率2.5%、2046年8月償還)価格はこの日、1.495上げ145.15。2年物国債とのスプレッドは一時6bp縮小の133bpと、昨年6月1日以降では最小となった。

  ドイツ10年債利回りは一時0.13%まで下げ、昨年4月22日以来の低水準を付けた。

原題:Germany’s Yield Curve Flattens as Haven Demand Supports Auction(抜粋)

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