欧州マーケットサマリー:株続落、ドイツ30年債は5日続伸

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欧州の為替・株式・債券・商品相場は次の 通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替         スポット価格 前営業日
ユーロ/ドル        1.1024   1.1020
ドル/円            111.40   112.10
ユーロ/円          122.81   123.54


株              終値   前営業日比 変化率
ダウ欧州株600  320.23     -7.55    -2.3%
英FT100     5,867.18   -95.13    -1.6%
独DAX      9,167.80   -248.97   -2.6%
仏CAC40    4,155.34   -83.08    -2.0%


債券          直近利回り 前営業日比
独国債2年物      .52%        +.01
独国債10年物     .15%        -.03
英国債10年物     1.36%       -.07


商品                  直近値   前営業日比 変化率
金   現物午後値決め  1,250.75    +29.40   +2.35%
原油 北海ブレント         34.30     +1.03    +3.10%

◎欧州株:ストックス600続落、資源銘柄が安い-世界経済めぐる懸念

24日の欧州株式市場では指標のストックス欧州600指数が続落。原 油相場がほぼ終日軟調に推移し、これを受けて世界経済をめぐる懸念が 強まった。

資源銘柄の下げが目立ち、2営業日の下落率は9.5%と、昨年8月 以来の大きさとなった。英BPと英豪系BHPビリトンが大幅安。ノル ウェーのスタトイルと英蘭系ロイヤル・ダッチ・シェルを中心にエネル ギー銘柄も下げた。サウジアラビアとロシアが提案した原油生産の現状 維持について、イランのザンギャネ石油相が「話にならない」と前日発 言したことが背景にある。自動車銘柄と銀行株もこの日は値下がり。

ストックス600指数は前日比2.3%安の320.23で終了。前日は1.2% 下げており、この日は9日以来の大幅続落となった。同指数は1年ぶり の大幅高となった先週の流れを引き継ぎ、22日には3週間ぶり高値を付 けていた。

MPPM(独エップシュタイン)のギレルモ・ヘルナンデス・サン ペレ氏は「先週の相場上昇を利用してキャッシュポジションを積み上げ た。ボラティリティが向こう数日に落ち着くとはみていないためだ」と 発言。「サウジが市場シェアをイランに与えるよりも、ただ同然で原油 を供給するという事実が原油価格を抑え続けるだろう。これが市場への 重しとなっている」と語った。

ユーロ圏の株価下落に備えるオプションの価格を反映するVストッ クス指数は続伸し、年初来の上昇率は49%に達した。銀行株の急落が、 世界経済や原油安をめぐる懸念をさらに悪化させ、今年に入ってからの 欧州株は上昇基調に入れないでいる。

個別銘柄では、決済処理サービスを手掛けるドイツのワイヤーカー ドが22%安と、構成銘柄の中で最大の値下がりとなった。同社がオンラ インカジノへの米国の規制を逃れ、マネーロンダリング(資金洗浄)に も手を染めたとして、同社上級幹部と取締役らの責任を問うリポートを 匿名のショートセラー(空売り投資家)が出したことが背景。ワイヤー カードはこれを「中傷だ」とし、否定している。

原題:Europe Stocks Drop Second Day as Miners Tumble Most Since August(抜粋)

◎欧州債:ドイツ30年債が5日続伸、イールドカーブのフラット化進む

24日の欧州債市場ではドイツ30年債が5営業日続伸。超長期債入札 が質への逃避から恩恵を受け、期限の短い国債との利回り格差が縮小す るイールドカーブのフラット化が進んだ。

欧州債の指標とされるドイツ10年債利回りは昨年4月以来の水準に 低下。株安と原油値下がりを背景に、域内で最も安全とされるドイツ国 債の需要が高まった。同国債の平均利回りはゼロを下回っており、超長 期債の投資妙味が増した。ユーロ圏では月600億ユーロ相当の国債購入 とマイナス預金金利でもインフレが押し上げられず、欧州中央銀行 (ECB)が3月10日の定例政策委員会で追加措置を決定するとの見方 が広がっている。

ドイツ30年債の2年物国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド) は昨年6月以降の最小に縮小。同国はこの日の入札で、2044年7月償還 債を10億ユーロ発行した。平均落札利回りは0.77%と、30年債入札とし てはこれまでの最低を記録した。

既発債を追加発行する入札の実施はドイツとして初めてだった。中 銀が量的緩和(QE)で国債を大量に買い入れている局面では、このよ うな国債発行が投資家の購買対象を広げて流動性の向上に寄与すると、 アナリストらはこれまでに指摘している。

RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニック・ス タメンコビッチ氏(エディンバラ在勤)は「質への逃避とECB緩和期 待、世界経済をめぐって続く懸念がドイツ国債を支え続けている」と し、「一段のECB緩和に対する全体的な期待がドイツ国債の支援要因 だ。こうした環境では、投資家らはさらに利回りを追求する可能性があ り、これが超長期債を支える」と語った。

ロンドン時間午後4時9分現在、ドイツ30年債利回りは前日比5ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の0.82%。一時は0.80% と、昨年4月30日以来の低水準となった。前日までの4営業日では12b p下げていた。同国債(表面利率2.5%、2046年8月償還)価格はこの 日、1.495上げ145.15。2年物国債とのスプレッドは一時6bp縮小 の133bpと、昨年6月1日以降では最小となった。

ドイツ10年債利回りは一時0.13%まで下げ、昨年4月22日以来の低 水準を付けた。

原題:Germany’s Yield Curve Flattens as Haven Demand Supports Auction(抜粋)

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