イラン石油相:サウジとロシアの原油増産凍結案は「話にならず」

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  • 凍結案はイランに「非現実的な要求」を突き付けるものだ-石油相
  • イランは日量100万バレルの増産を計画-ザンギャネ石油相

イランのザンギャネ石油相は23日、サウジアラビアとロシアが提案した原油増産凍結について、「話にならない」と発言した。イランは経済制裁の解除を受け、増産を目指している。同相の発言後、原油価格は下落した。 

  イラン石油省のシャナ通信によれば、ザンギャネ石油相はサウジとロシア、ベネズエラ、カタールの4カ国が提唱する原油生産を1月の水準で維持する案はイランに対し「非現実的な要求」を突き付けるものだと述べた。

  同相はイランが計画している増産が「日量100万バレルなのに対し、これらの国はそれぞれ日量1000万バレルの水準で凍結を求めており、これは全く話にならない」と発言。「イランが減産すれば、近隣諸国に大きく追い抜かれるだろう」と指摘した。

  ロンドンの北海ブレント原油は一時1.04ドル下落。ロンドン時間23日午後3時43分(日本時間24日午前0時43分)現在、0.91ドル安の1バレル=33.78ドル。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)時間外の原油先物4月限は1バレル当たり74セント(2.3%)安の31.13ドル(日本時間24日午後1時現在)。

  サクソバンク(コペンハーゲン)の商品戦略責任者、オーレ・ハンセン氏は電子メールで、「この合意は決して順調に進むとは思われなかったが、今回の発言は合意を台無しにするものだ」と指摘。「市場は今後も、焦点がイランになるか米国の生産減速になるかで下落と上昇を繰り返すだろう」と分析した。

  スイスのコンサルティング会社ペトロマトリックスのマネジングディレクター、オリビエ・ジャコブ氏は電話インタビューで、「イランは制裁期間中の水準での凍結を望まないと考えるのが理に適う」と述べ、「合意が実現するとしたら、イランの増産や輸出拡大を認める例外措置が必要になろう」と指摘した。

原題:Iran Spurns Saudi-Russian Oil Freeze Proposal as ‘Ridiculous’(抜粋)

(市場関係者の発言などを追加して更新します.)
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