米国株:6週ぶり高値から反落、最近の上昇銘柄が勢い失う

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  • 銀行株は2月4日以来の高値から下落-エネルギーも安い
  • 市場は中国の成長ペースを引き続き懸念

23日の米株式相場は反落。このところ特に堅調だった銘柄が勢いを失った。銀行株が安い。中国が引き続き足かせになるとの懸念が再燃する中、市場は世界経済の先行きを見極めようとしている。S&P500種株価指数は前日、6週ぶり高値となっていた。

  この日は最近の上昇局面でけん引役となっていた銀行株が下落。JPモルガン・チェースやシティグループの下げが目立った。また原油の値下がりが商品株全般に重しとなる中、産銅大手フリーポート・マクモランや石油大手シェブロンも下落。このほかアップルやマイクロソフトなどテクノロジー関連も売られた。

  S&P500種株価指数は前日比1.3%安の1921.27。ダウ工業株30種平均は188.88ドル(1.1%)下げて16431.78ドル。

  ウェルズ・ファーゴ・ファンズ・マネジメントのチーフ・ポートフォリオ・ストラテジスト、ブライアン・ジェーコブセン氏は「中国人民銀行(中央銀行)が人民元の中心レートを引き下げたことを受け、状況は昨夜から若干悪化し始めた」と分析。「世界の成長見通しや米政策金利の今後の道筋をよりしっかり把握するためには、米金融当局が中国をどう見ているかについてさらなる明確さが必要だ」と述べた。

  中国人民銀は23日、人民元の中心レートを6週間ぶりの大きさで引き下げた。これを受け、中国経済の健全性をめぐる懸念が再燃した。

  原油相場は2週ぶり高値から下落。サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相は、価格は市場が決めるべきだとの見解を示した。同国は原油生産を削減しないと言明。生産抑制に他国の協力を得られる可能性が低く、供給調整の負担は高コスト生産者が担うことになるだろうと述べた。ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は4.6%下落した。

  ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズで米仲介事業の最高投資ストラテジストを務めるマイケル・アローン氏(ボストン在勤)は、「世界経済は伸び悩みの状況に陥っており、今週の経済データもそれをよく表している」と分析。「2月初めの安値からはこのところ回復してきているが、警報を解除するのは時期尚早だ」と続けた。  

  この日発表された米経済指標は強弱まちまちな内容となった。1月の中古住宅販売は予想外に前月比で増加し、2007年2月以降で2番目の高水準だった。一方、2月の消費者信頼感指数は低下。また米20都市の住宅価格指数は前年比での上昇率が前月と変わらずだった。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)はこの日8.3%上昇し20.98。前日は終値ベースで1月5日以来の低水準だった。

  S&P500種の業種別10指数では9指数が下落。エネルギーや素材株の指数が特に下げた。金融や情報技術も1.8%の下げ。

原題:U.S. Stocks Slip From 6-Week High as Recent Rally Leaders Falter(抜粋)

(第2段および5段落以降を追加し、更新します.)
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