長期金利が過去最低、オペで需給逼迫確認-超長期ゾーンの買いが波及

更新日時
  • 長期金利一時マイナス0.055%に低下、先物38銭高の151円98銭で終了
  • 日銀の長期国債買い入れオペ結果、25年超の応札倍率が最低に

債券相場は上昇し、長期金利は2週間ぶりに過去最低水準を更新した。日本銀行が実施した国債買い入れオペで超長期債の需給逼迫(ひっぱく)が示されたことで超長期債利回りが最低を更新し、長期ゾーンにも買いの動きが広がった。

  24日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の341回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と横ばいのマイナス0.005%で開始。午後に入ると水準を切り下げ、9、10日に付けたこれまでの最低(マイナス0.035%)を下回り、マイナス0.055%まで下げた。新発20年物の155回債利回りは0.60%、新発40年物の8回債利回りは1.035%まで下げ、ともに連日で最低を記録。新発30年物の49回債利回りは6.5bp低い0.915%まで低下し、2013年4月5日となる最低更新となった。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「40年スワップは足元で1%を割り込んでいる。30年や40年ゾーンでは国債利回りよりスワップレートの方が低く、特に40年はその乖離(かいり)幅が大きく、日本国債はスワップ対比で割安化している状態が続いている」と指摘。「アセットスワップ、スワップでヘッジしてキャリーを確保することが難しく、アセットスワップの需要は10年や20年が多い。30年や40年は生保など絶対水準バイヤーが多いセクターだったので金利低下局面で利回り低下が遅れやすい傾向があった」と話した。

  長期国債先物市場で中心限月3月物は前日比2銭高の151円62銭で開始。いったんは横ばいの151円60銭まで伸び悩んだが、すぐに水準を切り上げた。午後に入ると一段高となり、結局は38銭高の151円98銭と、この日の高値で引けた。

  三井住友アセットマネジメントの深代潤債券運用グループヘッド国内債券運用担当は、「原油安や円高・株安が止まりそうで止まらないので、債券保有ニーズが減らない。為替相場の動向を背景に早い段階での日銀追加緩和が期待されている。3月にマイナス金利を拡大する可能性は低いとみているが、追加緩和が期待されている」と話した。

日銀買い入れオペ

  日銀が今日実施した今月8回目となる長期国債買い入れオペ4本(総額1.26兆円)の結果によると、残存期間25年超の応札倍率が1.73倍と同ゾーンで最低となり、売り圧力の弱まりが示された。10年超25年以下と3年超5年以下も低下した。

  三井住友アセットの深代氏は、日銀買いオペについて、「売る物がなくなってきている印象。マイナス金利政策が長く続くのであれば、投資家は、今、売らなくても良くて長く持っていた方が良いとの発想になりやすい」と分析した。

  23日の米国債相場は上昇。米10年債利回りは前日比3bp低下の1.72%程度で引けた。原油先物相場の急落と米株式相場の下落を受け、米国債への逃避需要が強まった。この日の東京株式相場は下落。日経平均株価は同0.9%安の1万5915円79銭で終了した。一時は300円近く下げる場面があった。東京外為市場では円が一時1ドル=111円台後半まで上昇している。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の六車治美シニアマーケットエコノミストは、「今日の債券市場では、海外で進んだ株安・円高・原油安を受けた流れになっている。内外の金融資本市場の地合いはまだ固まったとはいえず、リスク回避のムードが勝っている」と話した。

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