米連邦準備制度の動きを債券投資家は過小評価-ブラックロック

更新日時
  • インフレ率上昇が米金融当局の行動流す可能性
  • 市場に織り込まれた年内利上げの確率は50%未満

債券投資家が米連邦準備制度による利上げに備えていないと世界最大の資産運用会社、米ブラックロックが警告している。

  金利先物市場では年内に米連邦公開市場委員会(FOMC)が行動する確率が46%と見込まれている。その割合は年初の93%から低下した。

  昨年12月に2016年には4回の米利上げがあると示唆された後も、株式・原油相場の波乱の展開を受けて投資家の間で利上げ観測が後退していた。ただここにきて株価や原油価格は落ち着きを見せており、エコノミストらは2月26日に発表される米インフレ指標が上向くと予想している。

  ブラックロックのグローバルチーフ投資ストラテジスト、ラス・コーステリッチ氏は22日のリポートで、「中央銀行当局者が16年が終わるまで待つだろうか。恐らく違う。これがまさに先物市場が示唆していることだ。インフレは強さを増しており、FOMCは市場が予想するほどハト派寄りではなさそうだ」と指摘した。

  同氏は1年前、15年の米利上げの見通しについて「6月に幾らか可能性があり、9月の公算が大きい。そうでなければ年末までに確実に分かるだろう」と述べていた。FOMCは昨年12月に利上げに踏み切った。

  ブルームバーグが実施したエコノミスト調査によると、米金融当局がインフレ指標として重視する個人消費支出(PCE)価格指数の1月の上昇率は前年同月比1.1%と、昨年12月の0.6%を上回る伸びが見込まれている。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、日本時間23日午後1時20分現在、米国の10年国債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.72%。
  

原題:BlackRock Warns Bond Traders They’re Underestimating the Fed(抜粋)

(チャートやコーステリッチ氏のコメントを追加して更新します.)
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