運用成績トップのマクロファンド、追加緩和による株への恩恵見込む

  • 中銀による追加緩和が先進国の株価指数を押し上げも
  • プルレブ・グローバルは12年2月の設定以降、年率66%のリターン

暗い世界経済見通しは株式投資家に恩恵をもたらす可能性があるー。4年前の設定以来、同種のファンド全てを上回る運用成績を記録してきた「プルレブ・グローバル・マクロ・ファンド」の運用者らはこう指摘する。

  同ファンドをオーガスト・リ氏と共に運用するノーマン・タン氏は、中央銀行が景気下支えのため追加緩和策を余技なくされ、その結果先進国株を後押しすることになると予想。魅力ある投資機会と見るセクターの1つは、米国の小型株で構成されるラッセル2000指数で、世界の株式との相関関係が小さく、低金利から恩恵を受けるとタン、リ両氏は話す。

  リ氏はシンガポールでのインタビューで、「経済のファンダメンタルズが悪化すると、中銀は好むと好まざるとにかかわらず行動する必要が出てくる」と述べ、「向こう数カ月で再びそうした状況が生じ得る」と語った。

  中国の景気減速で世界の成長が妨げられ、資源安でインフレは抑制されていることから、世界の多くの中銀が流動性供給を拡大したり、金融引き締めを先送りしたりする見通し。先週公表された議事録によると、米連邦公開市場委員会(FOMC)は、成長やインフレの見通しの下振れリスクを示唆した。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、原油安や市場の混乱を受けて同中銀がインフレ率押し上げのための行動を取る可能性を示している。日本銀行は先月、マイナス金利を導入した。

  シンガポールのデータ調査会社ユーリカヘッジによれば、プルレブ・グローバル・マクロ・ファンドは2012年2月の設定以来、今年1月末までに年率換算で66%のリターンを記録し、世界のマクロファンドの同期間の運用成績ではトップ。日銀による緩和策を受けた債券相場上昇などを追い風に、同ファンドの先月のリターンは9.4%に達した。ユーリカヘッジ・マクロ・ヘッジファンド指数はマイナス0.4%だった。
  

原題:Top Macro Hedge Fund Sees Monetary Easing as Boon for Stocks(抜粋)

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