うそ発見器がキラーアプリか-マイクロソフトにも人工知能の伝道者

あなたは世界で最も素晴らしい企業で働いていますか。米マイクロソフトの上司にジェニファー・マルスマン氏が最近この質問を投げ掛けた。同氏が自ら設計した「うそ発見器」の実験で、上司は「イエス」と答えたが、うっかりしたようだ。うその可能性が高いとソフトが判断したからだ。

  マルスマン氏は次に私は今年昇進しますかと尋ね、答えはやはり「イエス」だった。だが、今度は恐らく本当だと判定された。

  マルスマン氏(37)は、四半期売上高から牛の妊娠時期に至るまであらゆる事象をデータを駆使して予測する人工知能(AI)の一種、マシンラーニング(機械学習)を開発者の立場から推進する「重要なエバンジェリスト(伝道者)」だ。

  何本にも先が分かれたヘッドセットで脳波を測定し、アルゴリズムで分析するうそ発見器は、マイクロソフトが開発した「アジュール・マシンラーニング・ツール」の活用法をソフトウエア開発者に示すためにマルスマン氏が用いる一種のデモンストレーションのようなものだ。同社は早くから機械学習に目を付けていたが、今ではグーグルやアマゾン・ドット・コムと製品化で競合している。

  マシンラーニングはコンピューターの性能を飛躍的に高めたり、企業のコスト削減や投資先の判断を支援したりするだけにとどまらず、今後数年で世界を大きく変えると期待されている。ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、アニュラグ・ラナ氏は、マシンラーニングについて、「今後何年もソフトウエア会社を差別化する最大の要因の一つになる」と指摘し、それなくしては「製品を売ることができなくなるだろう」との見方を示した。

原題:Inside the New Microsoft, Where Lie Detection Is a Killer App

翻訳記事に関する翻訳者への問い合わせ先:
東京 内田良治 ruchida2@bloomberg.net
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