米国株:上昇、原油高で買い広がる-S&P500種は6週ぶり高値

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22日の米株式相場は上昇。S&P500種株価指数は終値ベースで6週ぶり高値となった。原油相場の上昇で世界経済の減速懸念が和らぎ、幅広い買いにつながった。

  株式市場では、今年に入り最悪のパフォーマンスとなっている業種の一部に引き続き買いが入った。銀行株はここ6営業日で5回目の上昇。ウェルズ・ファーゴやバンク・オブ・アメリカ(BofA)が高い。産銅のフリーポート・マクモランは15%近く上昇。11日以降では62%の値上がりとなっている。ユナイテッド・テクノロジーズ(UTX)は一時7.6%高。ハネウェル・インターナショナルと合併の可能性について協議したとの経済専門局CNBCの報道に反応した。

  S&P500種株価指数は前週末比1.5%高の1945.50と、1月6日以来の高値。ダウ工業株30種平均は228.67ドル(1.4%)上げて16620.66ドル。

  マニング・アンド・ネイピアのシニアアナリスト、グレッグ・ウッダード氏は「今の市場は少なくとも、経済見通しは素晴らしくはないものの、ひどくもならないようだという認識になりつつあるのかもしれない」と分析。「米経済の車輪が外れかかっていないということは確かだ」と続けた。

  原油相場はこの日、石油輸出国機構(OPEC)の一部加盟国とロシアによる現行水準での生産凍結がいずれ供給過剰の抑制につながるとの観測から上昇した。ウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は6.2%高。一時は1バレル=32ドルを超える場面もあった。

  この日の株式市場では、世界の成長ペースをめぐる不安や根強く続く原油安の影響を示唆するような動きはほとんど見られなかった。原油価格が安定しつつある兆候や中国経済の減速が懸念されていたほどひどくないとの観測から、S&P500種はこのところ上げ基調となっている。銀行や半導体、自動車、小売りなど今年に入り特に大きく売られている銘柄の一部が回復を主導している。

  キー・プライベート・バンクのチーフ投資ストラテジスト、ブルース・マケイン氏は「原油相場が少なくとも安定すれば非常に助けになるだろう」とし、「必ずしも再び上昇し始める必要はない。ほんの短い反発でも、短期的に株式相場の押し上げに間違いなくプラスに働く」と続けた。

  市場では経済データへの注目も続いている。今週は消費者信頼感や新築住宅販売、耐久財受注、国内総生産(GDP)、個人支出のデータが発表される。22日発表されたシカゴ連銀全米活動指数は市場予想を上回る伸びとなった。

  企業の決算シーズンは終わりに近づいており、S&P500種銘柄の決算では約4分の3で利益が予想を上回った。一方で売上高が予想を上回ったのは半分未満にとどまった。今週はメーシーズやターゲット、トランスオーシャン、アパッチなどが決算を発表する。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数(VIX)はこの日5.6%下げて19.38。20を下回ったのは3週間ぶり。終値ベースで1月5日以来の低水準となる。

  S&P500種の業種別10指数は全て上昇。エネルギーや素材、一般消費財の指数が特に上げた。

原題:U.S. Stocks Rise With Oil as S&P 500 Rallies to Six-Week High(抜粋)

(第2段および5段落以降を追加し、更新します.)
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