米国債:下落、原油上昇と世界的な株高で逃避需要が後退

更新日時
  • 2年債利回り、1日以来の高水準
  • 年内の利上げ観測が再浮上

22日の米国債相場は下落。2年債利回りは3週間ぶりの水準に上昇した。原油相場と世界の株価が上昇したため、資金の逃避先としての米国債需要が弱まった。

  年内の利上げ観測が再浮上し、金融政策に最も敏感な2年債利回りは上昇した。今月に12年ぶり安値に沈んだ原油相場は、過去4営業日で3度目の上昇となった。財務省は23日に2年債入札(規模260億ドル)を実施する。今週は入札が3回実施される。

  三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス氏(ニューヨーク在勤)は「不安を材料にした大規模な相場展開となっていたが、幾らか落ち着きを取り戻した」と指摘。「利回りが格段に上昇するには経済指標の好転が必要だ。かなり買われ過ぎだったが、中立水準に戻っている」と述べた。

  10年債とインフレ連動国債10年物の利回り差は2営業日連続で拡大した。10日には2009年3月以来の最小となっていた。金利先物市場が織り込む年内追加利上げの確率は約46%。11日時点の11%から上昇している。この算出は次の利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利が新たな目標レンジの中央になるとの仮定に基づく。

  ニューヨーク時間午後5時現在、2年債利回りは前営業日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して0.75%。同年債(表面利率0.75%、2018年1月償還)価格は100ちょうど。10年債利回りは1bp上昇の1.75%、30年債利回りはほぼ変わらずの2.6%。

  CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード)の政府債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「勢いは引き続き利回り上昇の方に傾いている。全般にリスクオンのセンチメントだ」と述べた。

  ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査によると、26日に発表される1月の個人消費支出(PCE)価格指数は年率1.2%上昇と予想されている。米金融当局の目標は2%上昇。先週発表された1月の米消費者物価指数(CPI)は食品とエネルギーを除くと約4年ぶりの大幅な伸びを示した。

  財務省は24日に5年債(規模340億ドル)、25日に7年債(同280億ドル)の入札を実施する。

原題:Treasuries Fall as Refuge Demand Wanes Amid Gains in Oil, Stocks(抜粋)

(第4段落と第6段落以降を追加し、更新します.)
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