1月の株価下落、ウォール街のCEOらに恩恵-ますます金持ちに

更新日時
  • 株価が安いと報酬パッケージの株数が増える
  • シティのコルバットCEOが最大の恩恵受ける

S&P500種株価指数の今年の滑り出しが史上最悪となったことは、大手米銀の最高経営者(CEO)に恩恵ももたらした。

  大手米銀のトップらは毎年1月か2月に、報酬額を知らされる。銀行の取締役会は株式報酬についてドル建てで決定、一定期間(1-10日)の株価の平均に基づいて付与株数を計算する。この平均株価が高ければ株数が少なくなり、株価が安ければ株数は多くなる。

  例えば、シティグループはマイク・コルバットCEOに2015年分の報酬の一部として今年2月16日に株式を付与した。ドル建てでの株式報酬の価値は900万ドル(約10億1700万円)。シティは過去3年と同様に、2月の第2週の同行株価を基準に付与株数を計算したが、これはシティ株の底値の時期だった。

  同期間のシティ株終値の平均は37.05ドル。昨年12月31日の前の1週間は52.29ドルだった。コルバットCEOの受け取る株数は約7万株増えた計算だ。

  株数の増加率に基づくとコルバットCEOの株安プレミアムは株式報酬を今年これまでに付与された大手米銀CEOの中で最大だった。

  バンク・オブ・アメリカのブライアン・モイニハンCEOは昨年12月31日に計算した場合に比べ約30万株多くを得た。モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマンCEOは約3万8000株。ゴールドマン・サックス・グループのロイド・ブランクファインCEOは約1万5000株、JPモルガン・チェースのジェイミー・ダイモンCEOは約4万9000株多くなった。

  ウェルズ・ファーゴのジョン・スタンプCEOはまだ株式報酬を受け取っていない。

  もちろん、いずれのCEOも今年付与された以上の自社株を保有しており、1月の株安で持ち株の価値は下がった。しかし、株価が回復すれば、追加分も加わって大きな恵みとなる。株式報酬を今年付与済みの5行の広報担当者は届け出の内容以外のコメントは控えた。

原題:How January’s Stock Rout Could Make Wall Street CEOs Even Richer(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE