「Brexit」で一番困るのは誰か-独ベルテルスマン財団が試算

「Brexit」、つまり英国の欧州連合(EU)離脱という事態に陥れば、EU加盟国全てが打撃を受けることを学術調査が示唆している。

  ドイツのベルテルスマン財団の委託を受けたエコノミストらはBrexitの貿易と生産への影響を2つのシナリオについて検証。財団がそれに基づき国民1人当たり所得への影響を試算した。

  一つは英国が欧州単一市場への部分的なアクセスを保持する「ソフト」シナリオ。もう一つは英国が交渉に失敗し、欧州大陸に加え、EUが自由貿易協定を持つメキシコなどの市場への障壁のないアクセスを失うシナリオだ。

  いずれの場合でも、貿易と投資の低迷による所得の大幅減少という長期的影響は明らかだ。論文の執筆者の1人で独Ifo経済研究所国際経済学センターのディレクター、ガブリエル・フェルドマイヤー氏は「Brexitによって何が起こるかは分からない」が、「巨大な不透明感が生ずることは確実で、不透明感が貿易動向と経済発展に悪影響を及ぼすことは経験的証拠が示している」とコメントした。

  英国とアイルランドの所得は最善シナリオで5%超の減少となり、最悪の孤立シナリオでは20%超減少すると試算されている。マルタとキプロス、ルクセンブルクは英国との観光および金融面の関係によって悪影響が出る公算だという。

原題:Here Are The Numbers That Show Who ‘Brexit’ Would Hurt Most(抜粋)

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