アルゼンチン、国際金融市場復帰に前進-米地裁が差し止め解除に同意

  • 新たな債券発行や債務再編に応じた国債保有者への利払い可能に
  • 債務再編拒否したヘッジファンドに打撃、返済迫る強力な手段失う

アルゼンチンによる新たな債券発行や債務再編に応じた国債保有者への利払いを阻止している米連邦地裁判事の差し止め命令について、同国政府は解除するよう同判事を説得するのに成功した。

  トーマス・グリーサ判事は19日、アルゼンチンが債務再編を拒否した債権者(ホールドアウト)への支払いを阻止している法律を撤廃し、2月29日までに和解に応じる債券保有者に対し全額支払いを実行することを条件に差し止め命令の取り下げに同意。米連邦高裁の承認を得られることも条件となる。

  デフォルト(債務不履行)に陥った債券について再編に応じず返済を求めて提訴していたポール・シンガー氏率いるエリオット・マネジメントやアウレリウス・キャピタル・マネジメントなどのヘッジファンドは今回の判断を受け、アルゼンチンに支払いを迫る強力な手段を失うことになる。一方、アルゼンチンにとっては和解交渉で活用できる手段となる。今回の判断は、アルゼンチンのマクリ新政権にお墨付きを与えるものでもある。グリーサ判事は「簡単に言うと、マクリ新大統領の選出で全てが変わった。アルゼンチンは債務再編に応じなかった投資家と交渉する用意があると誠意を示した」と指摘した。

  地裁の差し止め命令が解除されれば、アルゼンチンは2005年と10年の債務再編に応じた投資家への支払いが可能になる。

  エリオット・マネジメントとアウレリウスの広報担当に取材を試みたが現時点では返答がない。アルゼンチンの財務省当局者はグリーサ判事の判断に関して、政府は声明を出さないと述べた。

原題:Argentina Debt Injunction to Be Lifted in Blow to Hedge Funds(抜粋)

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