【個別銘柄】シャープ上昇、東製鉄やスズキは下落、格上げCTC高い

更新日時

22日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  シャープ(6753):前営業日比3.6%高の173円。経営再建中の同社に対し台湾の鴻海精密工業が提示した最終案の概要が判明したと20日付の読売新聞が報じた。総額6500億円程度を拠出し、シャープを子会社化するほか金融機関の持つ優先株を買い取ることが柱という。シャープは同案と政府系ファンドの産業革新機構の提案を精査し、25日にも臨時取締役会を開いてどちらを選ぶかを決める方針としている。

  東京製鉄(5423):3.7%安の724円。3月のH形鋼価格を1トン=6万7000円、ホットコイル価格を5万円にすると22日午前に発表。前月比でそれぞれ3000円引き下げた。SMBC日興証券の原田一裕シニアアナリストは、価格据え置きが見込まれていただけにネガティブに受け止められたようだと電話取材で述べた。ただ、今回の改定は下げてきた実勢価格に合わせたものとみられ、スプレッドが大きく悪化する訳ではないとも指摘した。

  スズキ(7269):2.1%安の2809.5円。インドの首都ニューデリーに隣接するハリヤナ州で伝統的身分制度「カースト」をめぐる暴動が発生した。スズキの子会社で同国最大の自動車メーカー、マルチ・スズキ・インディアは部品供給の混乱により、週末にマネサールとグルガオンの工場での生産を停止したと発表。両工場では一日当たり計約5000台を生産している。

  伊藤忠テクノソリューションズ(4739):5.8%高の2276円。みずほ証券は19日付で投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を2510円から2660円に引き上げた。企業向けクラウドの着実な成長と、停滞している流通向け大型案件の再開を織り込んで業績予想を上方修正。2016年3月期の連結営業利益予想を265億円から270億円、来期を275億円から285億円に引き上げた。

  シリコンスタジオ(3907):500円(25%)高の2534円でストップ高。人気ゲーム「ファイナルファンタジー」シリーズの生みの親である坂口博信氏が率いるミストウォーカー社と協業し、新作タイトルの共同開発を開始すると22日午前に発表した。

  関西電力(9503):3.3%安の1236円。再稼働を目指している高浜原子力発電所4号機(福井県高浜市)の原子炉補助建屋内で、水漏れが発生したと20日に発表。漏れたのは原子炉を冷やすための1次冷却水で、放射濃度は1万4000ベクレルと国の基準値の200分の1としている。NHKなどの報道によると、原因は特定されておらず、再稼働の日程に影響が出る可能性があるとしている。

  長谷工コーポレーション(1808):3.2%安の946円。クレディ・スイス証券は19日付で投資判断を「アウトパフォーム」から「中立」に、目標株価を1600円から1200円に引き下げた。17年3月期に過去最高の営業利益を達成すると予想するが、同期から営業増益率は低下すると分析。株価バリュエーションの下落を見込んだ。

  セイコーホールディングス(8050):7.2%安の398円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は19日付で目標株価を850円から420円に下げた。電子デバイスやシステムソリューションなど課題事業のてこ入れに時間を要し、業績は踊り場が続く見通しと指摘。為替前提を1ドル=120円から110円に、1ユーロ=130円から125円に変更、業績予想を下方修正した。投資判断は「中立」を継続。

  ラウンドワン(4680):8%高の691円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は19日付で投資判断を「中立」から「オーバーウエート」に、目標株価を530円から960円に引き上げた。アミューズメント施設業界の好調を受け、回復の遅れていた国内既存店月次売上高の前年比プラス定着時期を従来比で2年前倒しの16年4月以降に変更し、17年3月期以降新たな収益拡大局面に入ると予想した。

  タカタ(7312):1.9%安の507円。タカタ製エアバッグの問題で、マツダ(7261)と三菱自動車(7211)が搭載車のリコールを拡大した。国土交通省の発表資料によると、マツダは「ボンゴ」など約21万台、三菱自は「デリカ」など約15万台をそれぞれリコールする。インフレータ(膨張装置)が展開時に破損する恐れがあるとしている。

  興銀リース(8425):4.7%高の1885円。17年3月期の年間配当を62円と今期予想の60円から2円増やす公算が大きいと20日付の日本経済新聞が報道。15期連続の増配になるという。

  コニシ(4956):4.5%高の2617円。3月末の株主を対象に1株を2株に分割する、と19日に発表した。流動性向上や投資家層の拡大が期待された。

  杉本商事(9932):12%高の1260円。16年3月期の期末配当計画を18円から28円に引き上げると19日に発表した。年間配当は45円と前期実績(33円)から12円増配となる。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE