超長期債が上昇、20年と40年債利回りが過去最低-中期ゾーンには売り

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  • 長期金利はマイナス0.20%まで低下後、マイナス0.005%に戻す
  • 40年債入札:最高落札利回りは1.13%と予想に比べ強い結果

債券市場で超長期債が上昇。新発20年物と40年物の利回りは過去最低を更新した。今日実施の40年債入札が順調な結果となったことを受けて、超長期ゾーンを中心に買いが優勢となった。

  23日の現物債市場で新発40年物の8回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より3.5ベーシスポイント(bp)低い1.085%まで低下し、これまでの最低水準1.11%を下回った。その後は1.095%を付けている。新発20年物の155回債利回りは3bp低い0.65%まで下げ、連日で過去最低を更新した。新発30年物の49回債利回りは一時3bp低い0.96%と、2013年4月以来の水準まで下げ、その後は0.98%に戻している。

  長期金利の指標となる新発10年物国債の341回債利回りは、1bp低いマイナス0.015%で開始し、いったんはマイナス0.02%と10日以来の水準に低下した。その後はマイナス0.005%に戻している。新発5年物の126回債利回りは横ばいのマイナス0.18%で開始した後、1bp高いマイナス0.17%に上昇している。

  BNPパリバ証券の藤木智久チーフ債券ストラテジストは、「超長期債は昨日から強い地合いで推移している。40年債入札も強い結果だった。金利が残っている年限に需要が集まっている」と説明した。ただ、入札後は伸び悩む展開だとし、「40年債入札が強いとの見方から買われていた。長い年限が強い半面、2年債や5年債が軟化している。最近の上昇後で売りが出ているもよう」と話した。

  長期国債先物市場で中心限月3月物は、前日比10銭高の151円71銭で始まった後、一時151円77銭と12日以来の高値を付けた。午後に入って上げ幅を縮小し、3銭安まで値を下げる場面もあった。結局は1銭安の151円60銭で引けた。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「超長期ゾーンは割高な10年ゾーンなどから資金シフトも見られる」と指摘。一方、「無担保コール翌日物のマイナス金利幅がなかなか拡大しない中で、すぐには日銀の追加利下げも見込みづらく、中短期債は利回りが低下しづらくなっている」と話した。

40年債入札

  財務省がこの日午後に発表した表面利率1.4%の40年利付国債(8回債)の利回り競争入札の結果によると、最高落札利回りは1.13%と市場予想1.14%を下回り、過去最低を付けた。投資家需要の強弱を示す応札倍率は3.06倍と、昨年2月以来の高水準となった。

  バークレイズ証の押久保氏は、「今月末は年金パッシブファンドのビックエクステンションで保有債券の長期化需要も非常に期待され、先回りの買いが入った」と分析していた。

  22日の米国債相場は小幅続落。米10年債利回りは前営業日比1bp上昇の1.75%程度で引けた。原油先物相場に加えて、米国株相場が上昇したため、資金の逃避先としての米国債需要が弱まった。一方、この日の東京株式相場は下落。為替市場での円全面高などを背景に売りが優勢となり、日経平均株価は前日比59円00銭安の1万6052円05銭で終えた。

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