ゴールドマン、ヘッジファンドお気に入り銘柄のETF設定へ

米ゴールドマン・サックス・グループは、ゴールドマン・サックス・ヘッジファンドVIP・ETFという名前の上場投資信託(ETF)の開始を申請した。ベン・スナイダー、デービッド・コスティン両氏ら同社のグローバル・インベストメント・リサーチ部門のアナリストが発表する人気の高いリポート「ヘッジファンド・トレンド・モニター」に基づいたETFになる。

  リポートとETFは、ファンダメンタルズ(基礎的諸条件)を軸に運用するヘッジファンドにとって最も重要な、つまり多く保有しがちなお気に入りの50銘柄を追跡する。銘柄は、米株式市場で1億ドル超を運用するのヘッジファンドが提出を義務付けられている保有資産についての四半期届け出から選定する。

  ウォール街の金融機関が自社の調査リポートに基づいたETFを設定するのは初めて。ヘッジファンドが保有する銘柄はゴールドマン自身のお勧め銘柄というわけではないが、同社の強みを生かして数多いETFの中で差別化を図ろうとする試みだ。

  ゴールドマンはグローバル・インベストメント・リサーチ部門のもう一つのリポートに基づいたゴールドマン・サックス・ハイ・シャープレシオETFの設定も申請している。こちらは米週間キックスタート・ストラテジーというリポートに基づく。同リポートはリスク調整後のリターンを測るシャープレシオが高い銘柄で構成するポートフォリオが多くの投資信託やS&P500種株価指数を上回るパフォーマンスとなることを示す。

  ゴールドマンが米証券取引委員会(SEC)の承認を待っているETFはほかにもある。ゴールドマンや他のウォール街の金融機関が提案する「有望トレード」をETFに仕立てる日も近いかもしれない。そうなれば投資家は低コストでゴールドマンと同じ投資ができる。

  ただ、ゴールドマンが今年の「最も有望なトレード」六つのうち五つを早々に取り下げたことを考えると、このコンセプトのETFを設定するべストなタイミングとは言い難い。

原題:Goldman Sachs to Turn Its Hedge Fund Research Into an ETF(抜粋)

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