債券上昇、需給良好で超長期中心に買い優勢-長期金利は再びマイナス

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  • 新発20年債利回りは過去最低更新、新発30年債利回り1%割れ
  • 40年債入札で好需給確認なら、よりフラット化-メリルリンチ日本証

債券相場は上昇。需給の良さを背景に超長期ゾーンを中心に買いが入り、新発20年債利回りが過去最低を更新したほか、新発30年債利回りは約3週間ぶりに1%を割り込んだ。

  22日の現物債市場で、新発20年物の155回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値と横ばいの0.71%で開始。その後は3.5ベーシスポイント(bp)低い0.675%まで下げ、過去最低を更新した。新発30年物の49回債利回りは一時3.5bp低い0.985%と、1日以来の0.9%台に低下し、0.99%で推移。長期金利の指標となる新発10年物国債の341回債利回りは横ばいの0.005%で開始後、1.5bp低いマイナス0.01%まで下げ、その後はマイナス0.005%で推移している。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、マイナス金利導入後の相場が落ち着き、仕切り直しの中で買いが入っていると説明。明日の40年債入札については、「発行量も少なく、前回入札から4カ月空いているので、業者を中心に相応の需要が見込まれる」と言い、好需給が確認されれば、よりフラットニングの可能性があるとみる。

  長期国債先物市場で中心限月3月物は、前週末比横ばいの151円49銭で開始。その後は徐々に水準を切り上げた。午後は一段高となり、20銭高の151円69銭まで上昇。結局は12銭高の151円61銭で取引を終えた。  

  ドイツ証券の山下周チーフ金利ストラテジストは、「マイナス金利が始まって中短期が強くなった」と言い、「短期金利の居所はまだ定まっていないものの、5年入札が良くなかった割に相場は持ちこたえている」と説明。その上で、「月末は保有債券の年限長期化の需要もあるので、40年入札を越えれば20年、30年はいったん金利の低下余地を探る展開になるだろう」とし、「その後は来週の10年入札に向けたポジショニングを考え始めることになる」と話した。

40年債入札

  財務省は23日午前、40年国債入札を実施する。利回り競争入札によるダッチ方式となり、応札は0.5bp刻みで行う。8回債のリオープン発行となり、表面利率は1.4%に据え置かれる見込み。発行予定額は昨年10月に実施された前回債と同額の4000億円程度となる。

  野村証券の松沢中チーフストラテジストは、「40年債入札は波乱材料となりにくい。日銀トレードと、 予定利率以上の金利水準を求める生保の需要で満たされよう。現在のインフレ期待から考えて1.1%台前半がフェアバリュー、少なくとも原油価格反発のめどが立つまでは保有可能と考えている」と分析した。

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