米国株(19日):ほぼ変わらず、週間ベースでは今年一番の大幅高

更新日時
  • アプライドがテクノロジー株を押し上げ、原油はエネルギー株の重し
  • 消費者物価指数はコア指数が2011年以来の高い伸び

19日の米国株式相場はほぼ変わらずで終了。テクノロジーと消費関連株が上昇した一方、原油安に伴い商品関連株が下落した。相場は週間ベースでは昨年11月以来で最大の上昇となった。

  原油の下落をきっかけに、相場は売り先行で始まった。午前中に下げは埋めたものの、終日伸び悩んだ。アプライド・マテリアルズは7.1%急伸し、テクノロジー株の上昇を支えた。アプライドは2-4月(第2四半期)売上高がアナリスト予想を上回る可能性を明らかにした。アマゾン・ドット・コムは1.9%高と、消費関連株の上昇をけん引。一方、ボーイングは2.1%安と5営業ぶりの下落。

  S&P500種株価指数は前日比0.1%未満下げて1917.78で終了。これで続落となったが、週間ではなお2.8%の上昇。ダウ工業株30種平均は21.44ドル(0.1%)安の16391.99ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.4%高。一時は0.7%下げる場面もあった。

  ウェドブッシュ・セキュリティーズの株式トレーディング担当マネジングディレクター、マイケル・ジェームズ氏は、「先週は下落方向に行き過ぎていたが、そうした売られ過ぎの水準からはかなり大きく持ち直し、今は買われ過ぎの状態だ」と指摘。「きのうの反落も、きょうの続落も驚きではない」と述べた。

  原油相場は1週間ぶりの大幅安となったものの、エネルギー株や素材株以外に深刻な影響は広がらず、かつて強かった株価との相関性が低下している根拠が新たに示された。

  ニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が大幅反落し、1バレル=30ドルを割り込んで引けた。

  キャボット・ウェルス・マネジメントのロバート・ラッツ社長は「原油の状況は単に供給の問題に過ぎない」と指摘。「エネルギー需要は世界的になお比較的堅調だ。投資家はそのことに注目し、世界全体どこを見ても原油安が問題になっているとの考えから距離を置き始めているのかもしれない」と述べた。

  中国をはじめ海外の成長減速が米経済に波及する兆しを確かめようと、経済指標に投資家の注目が集まっている。1月の米消費者物価指数(CPI)は食品とエネルギーを除いたコア指数が約4年ぶりの大幅な伸びを示した。総合CPIは前月比でほぼ変わらず。エネルギー価格の低下継続が影響した。

  CPIのデータを受けて、市場では年内に利上げが実施されるとの織り込みが進行。6月の利上げの確率は24%と、前日時点の17%から上昇した。1週間前の同確率は6%を下回っていた。12月の利上げの確率は44%と、前日時点の37%から上昇。

  この日はS&P500種の業種別10指数中、6指数が下落。エネルギーや素材の下げが目立った。一方、一般消費財・サービスと情報技術は値上がりした。金融とヘルスケアはほぼ変わらず。

  エネルギー株はここ2日間の下げ幅が2.1%に拡大。サウスウェスタン・エナジーはこの日17%安と、7年ぶりの大幅下落となった。マーフィー・オイルは9.7%値下がり。

  一般消費財株は上昇し、旅行関連銘柄のカーニバルやプライスライン・グループが大きく値上がり。

  アプライド・マテリアルズは情報技術の中で最大の上昇となり、2014年5月以来の大幅高を記録。他の半導体銘柄も買われ、ラム・リサーチやコルボも値上がりした。

原題:U.S. Stocks Close Little Changed to Cap Best Weekly Gain in 2016 (抜粋)

(第2段落と5段落以降を追加し、更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE