欧州株(19日):2週ぶり高値から下落-銀行株に売り

  • サンタンデール銀を中心に銀行株が安い、資本の水準に不安
  • 保険株も総じて安い、利益が予想下回ったアリアンツに売り

19日の欧州株式相場は下落。指標のストックス欧州600指数は前日の日中取引で2週間ぶり高値を付けていた。原油が値下がりする中、最近の相場上昇の勢いが失速したことを受け、バリュエーションと業績を見極めようとする動きが強まった。

  スペインのサンタンデール銀行は3.2%安、ドイツ銀行は2%値下がり。欧州中央銀行(ECB)がこの日、監督下にある銀行のうち、5行の2015年の普通株式等ティア1(CET1)比率が基準を満たしていなかったと発表したことが懸念された。スイスのクレディ・スイス・グループも2%下落。関係者によると、同行がマネーロンダリング(資金洗浄)に関わり、さらに脱税したかをミラノの検察当局が調査している。

  ドイツのアリアンツが1.3%下げるなど、保険株も安い。四半期利益が予想を下回ったことが売り材料。原油安を背景に、ノルウェーのシードリルを中心にエネルギー株も下げた。

  ストックス600指数は前日比0.8%安で終了。一時は1.5%下げる場面もあった。世界経済や原油値下がり、銀行の資本をめぐる懸念のほか、中央銀行の景気支援策への信頼後退などで、指数は年初来では11%下げている。

  ミラボー・セキュリティーズ(ジュネーブ)のシニア株式トレーダー、ジョン・プラサード氏は「銀行セクターは引き続きストレスにさらされている」とし、「ストレステストの結果が明らかになるまで、銀行システムが堅固であると市場が納得するのか確信を持てない」とし、「これまでの力強い相場上昇から恩恵を受けた投資家は多少、利益確定の動きに出ている。原油がやや値下がりし、これがエネルギー銘柄に響いた」と語った。

  ただ、ストックス600指数は週間ベースでは4.5%上昇と、約1年ぶりの大きな上げとなった。2年5カ月ぶり安値を付けて弱気相場入りした11日以降では7.5%上げている。指数の株価収益率(PER、予想収益ベース)は約14.4倍。昨年4月時点では16.7倍だった。

原題:Bank Declines Drag European Stocks Down From Two-Week High(抜粋)

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