NY外為(19日):円上昇,週間では9月来の長期連続高-逃避需要で

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19日のニューヨーク外国為替市場では円が上昇。週間ベースでは昨年9月以来の長期連続高となった。市場では米経済の改善の兆しは材料視されず、資金を安全資産に向ける動きが広がっている。

  円は主要16通貨全てに対して値上がり。朝方発表された1月の米消費者物価指数(CPI)は食品とエネルギーを除くコア指数が約4年ぶりの大幅な伸びとなったが、この発表後も円は堅調に推移した。

  世界の成長鈍化懸念からここ数週間続いている市場混乱で、円は最も恩恵を受けている。オプション市場では円の値上がりに備えたコストが上昇しているが、ゴールドマン・サックス・グループは円が年末までに15%超下落するとの予想をあらためて示した。

  USバンク・ウェルス・マネジメント(ミネアポリス)の債券調査責任者、ジェニファー・ヴェイル氏は「リスクオフの市場環境では、逃避資金の流れは経常黒字国の最も流動性の高い通貨に流れる。つまり日本だ」と指摘。自身としては対円でのドル上昇を見込むポジションは取らないと述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、円は対ドルで前日比0.5%高の1ドル=112円63銭。対ユーロでは0.4%上げて1ユーロ=125円31銭。一時125円02銭と、13年6月以来の高値を付けた。

  円は週間では3週連続高で、これは9月4日終了週以来の長期連続上昇。日本銀行が1月末、予想外にマイナス金利導入を決めたことに反応して円は一時下落したが、その後再び上昇傾向にあり、財務省・日銀が円高抑制のために介入を実施するとの思惑が強まっている。

  ロイヤル・バンク・ オブ・スコットランド・グループ(RBS)のシニア市場ストラテジスト、マンスール・モヒウディン氏は、来週末に上海で開かれる20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の前に円上昇が加速した場合、日本の当局は介入は「極めて難しい」と感じるだろうと指摘した。

  オプション市場のドル・円の3カ月物リスクリバーサルでは、円を買う権利(コール)の売る権利(プット)に対するプレミアムが2010年以来の高水準付近に上昇した。ただ、ドル・円の相対力指数(RSI、14日間)は、相場が反転する可能性を示唆する30付近にある。

  市場も円の強さが持続するとはみていないようだ。ロビン・ブルックス氏率いるゴールドマンのアナリストグループは、19日付の顧客リポートで、円が対ドルで「短期的」に1ドル=120円、年末までに130円に下落すると予想した。

  ブルームバーグが市場関係者50人余りを対象に実施した調査の中央値では、円は3月末までに1ドル=120円、年末までに123円に下げると見込まれている。

原題:Yen Posts Longest Winning Streak Since September on Haven Bid(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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