【債券週間展望】長期金利低下か、翌日物金利マイナス化で買い圧力

  • 国内勢はマイナス金利政策下でプラスの年限を買うしかないとの声
  • 10年債利回りのマイナスも許容されてくる-岡三証

来週の債券市場では長期金利が低下すると予想されている。日本銀行のマイナス金利政策開始で、利回り曲線の基点となる翌日物金利が12年ぶりの水準まで低下しており、中短期ゾーンを中心にした買いが徐々に長めのゾーンまで波及するとの見方が背景にある。

  長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは19日、一時マイナス0.01%まで低下し、過去最低水準に並んだ10日以来のマイナスでの取引となった。前日の無担保コール翌日物金利の加重平均がマイナス0.009%と12年ぶり水準まで低下し、利回り曲線の起点が下がった。日銀の国債買い入れオペに加えて、株安・円高が進んだことも買い材料となった。

40年債入札と2年債入札

  財務省は23日午前、40年利付国債入札を実施する。利回り競争入札によるダッチ方式となり、応札は0.5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)刻みで行う。8回債のリオープン発行となり、表面利率は1.4%に据え置かれる見込み。発行予定額は昨年10月に実施された前回債と同額の4000億円程度となる。

  25日には2年利付国債の価格競争入札が予定されている。表面利率は0.1%に据え置かれる見通し。発行予定額は前回債と同額の2兆5000億円程度となる。

市場関係者の見方
*T
◎JPモルガン・アセット・マネジメントの塚谷厳治債券運用部長
* 国内勢はマイナス金利政策下で、期間収益がプラスの年限を買うしかない。長い年限が買われるだろう
* 40年債入札は利回りがプラス、2年債入札は海外勢の需要が強く、ともに問題ないだろう
* 長期金利の予想レンジはマイナス0.04%~プラス0.04%

◎岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
* 短期金利がマイナスに入り、20年債入札や警戒された5年債入札も乗り越え、利回り水準の落ち着きどころが見えてきた
* 10年債利回りのマイナスも許容されてくる
* 長期金利の予想レンジはマイナス0.03%-プラス0.05%

◎DIAMアセットマネジメントの山崎信人上席ファンドマネジャー
* ゼロ近傍の10年金利は難しい立ち位置。マイナスだと買い手がいなくなる。日銀買い入れもあるため、プラスになれば買いが出てくる
* 超長期ゾーンは20年債が0.7%、30年債が1%超と金利があり、選好されやすい
* 長期金利の予想レンジはマイナス0.02~プラス0.03%
*T

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