日本と欧州、デフレが「本物の脅威」-シートベルト締めよ

シートベルトを締めよ-。これが1兆4000億ドル(約158兆円)を運用するキャピタル・グループのアドバイスだ。世界経済の減速と中央銀行のマイナス金利の火遊びの中でさらなる不安定が市場を襲うと同社は警告する。

  マイナス金利とデフレが日本と欧州に対する「本物の脅威」となるため、波乱は続く公算が大きいと同社が今週の顧客向けリポートに記した。また、米国のリセッション(景気後退)リスクも増しているため、連邦公開市場委員会(FOMC)は今年いっぱい利上げをしないだろうとの見方も示した。

  リポートによると、同社のファンドマネジャー、ジム・ラブラス氏は「大問題は米経済が海外の問題に圧倒されてしまうかどうかだ。少なくとも、米企業の2016年の収益環境は厳しいと思う」と述べている。

  リポートはまた、各国中銀が景気急減速を防げるかどうかは不透明だとし、政策が想定外の副作用をもたらす可能性もあると指摘した。MSCI世界銀行指数は今年17%下落。日本銀行や欧州中央銀行(ECB)のマイナス金利が銀行の利益を圧迫することを投資家は懸念している。

  リポートによると、キャピタル・グループの欧州担当エコノミスト、イエンス・ゾンダーガード氏は「大幅にマイナスの金利を採用することは多くの意図しない結果をもたらす。個人が現金を抱え込み、銀行の伝統的な事業モデルが機能しにくくなることなどだ」と分析した。

原題:This $1.4 Trillion Investor Says Wild Markets Are Here to Stay(抜粋)

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