家具代負担、それでも住宅売れない香港-値下げ必至か

  • 不動産各社は「iPhone」やワインの提供で買い手を呼び込み
  • 香港の住宅価格、昨年9月から11%下落

香港の住宅販売が急減し、不動産各社は顧客獲得に躍起だ。米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」やらワインのクーポン券やらの無料提供で顧客の呼び込みを図るが効果はない。販売側の選択肢が狭まっており、これまでなんとか回避しようとしてきた値下げを余儀なくされつある。

  香港の住宅価格は昨年9月から11%下落。不動産アナリストらは今年さらに最大25%値下がりすると見込んでおり、住宅を買い急ぐ購入予定者はほとんどいない。

  香港当局の機関である市区重建局と不動産会社の信和置業が手掛けた湾仔(ワンチャイ)地区の「喜匯」プロジェクトでは、新しい家具を購入するためのバウチャー提供などの販売促進策が講じられている。だが、残っている住宅36物件のうちで今年に入って売れたのは1物件だけだ。

  売り手にとって次の手立ては値下げとなりそうが、買い手の間に追加値下げ期待が広がるとの懸念から、不動産各社は販売価格引き下げに長く抵抗してきている。

  コリアーズ・インターナショナル香港の副マネジングディレクター、アントニオ・ウー氏は電話インタビューで、「入居予定者であろうと投資家であろうと買い手側はじっくり腰を据えている。さらに値下がりする可能性があると知っているためだ」と述べ、「値下げが大きく増えるだろう。もし本当に売りたいのであれば、価格を引き下げた上で販売を始める必要がある」と指摘した。1月の香港新築住宅販売は前年同月比70%減の450戸となった。

原題:Hong Kong Developers Under Pressure to Cut Prices Amid Slowdown(抜粋)

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