ナイジェリア、教師の報酬も十分に支払えず-原油下落で歳入急減

  • ナイジェリア中銀は外為市場規制の緩和を拒否、外貨が不足
  • 成長率は半分に低下へ、リセッション入りの可能性も-モルガンS

ナイジェリアのブハリ大統領が昨年5月、経済改革やテロ対策、汚職廃止などの政策を掲げて就任した時、コラ・カリム氏は楽観的な気分になった。原油価格は下落していたが、同大統領の就任により、自身の企業にはアフリカ最大の産油国であるこの国で成功するチャンスが依然としてあるように思えた。

  カリム氏が最高経営責任者(CEO)を務めるナイジェリア3位の石油・ガス会社ショアライン・グループは昨年、掘削事業拡大に向け5億ドル(約560億円)相当のユーロ債発行を決定。しかしその後、原油価格は1バレル=50ドルに下落し、ユーロ債の発行は延期された。

  頼みの綱はショアラインの建設・発電事業からの収入だ。ナイジェリア中央銀行は通貨の切り下げを拒否しており、国内では外貨が不足し事業運営が滞っている。今では原油価格が30ドル近辺で推移する中、ショアラインは従業員約2000人のうち35%の削減を計画している。

  「ダブルパンチだ。原材料を仕入れるためのドルを手に入れるのが非常に困難だ。ナイジェリアが石油収入を十分に得られていたらそうなることはないだろう」とカリム氏(47)は語る。

  ナイジェリア政府の2014年の歳入のうち60%余りを石油収入が占めた。同国政府は多くの教師への報酬やインフラ事業の資金を支払うことができない状況だ。米モルガン・スタンレーによれば、14年には6.3%だった同国の経済成長率が半分に低下することが予想されており、年内にリセッション(景気後退)入りする可能性も否定できないという。

原題:Nigeria Can’t Afford to Pay Teachers as Oil Drop Empties Coffers(抜粋)

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