スポーツウエア業界、運動アプリ買収を加速-アシックスも102億円で

  • 顧客の定着率高める戦略、自社開発のナイキ以外の同業が買収進める
  • 運動アプリを買収する動きはまだ終わらない可能性が高いとケイ氏

スニーカーやジム用短パン、ヨガパンツだけでなく、スポーツウエアのブランド各社は自社の商品リストに新たな必需品を加えつつある。それは運動アプリだ。

  数年にわたり自社でランニングやスポーツアプリを開発してきた米ナイキとは違い、ライバル企業は歩数やジャンプ回数、カロリー燃焼を測りたいスポーツジム愛好者をつなぎ止めておくため、新興企業を買収している。アシックスは先週、運動アプリ「ランキーパー」を運用する米フィットネスキーパーを約102億円で買収すると発表した。

  米アンダーアーマーは、2013年にマップマイフィットネスを1億5000万ドルで買収したのを皮切りに、15年2月にはエンドモンドを8500万ドルで、マイフィットネスパルを4億7500万ドルでそれぞれ買収すると発表した。アディダスは昨年8月にランタスティックを買収、同社の企業価値を2億2000万ユーロ(約276億円)と評価した。

  こうした戦略は顧客の定着率を高めることが可能だ。有力アプリを買収することで衣料・靴メーカー各社はゼロから構築するよりも、より早く市場に参入することができる。

  エンドポイント・テクノロジーズ・アソシエーツのアナリスト、ロジャー・ケイ氏は、運動アプリを買収する動きはまだ終わらない可能性が高いと指摘。フィットネス・バディやルーズ・イット、カウチ・トゥー・5K、ログユアラン、マップ・マイ・トラックスなどブランドの傘下に入っていないアプリは数多いと説明した上で、「再編が相当起きるだろう」と述べた。

原題:Adidas, Asics, Under Armour Spend $1 Billion on Fitness Apps(抜粋)

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