ノルウェーの国富減らす原油安、基金から1兆円引き出しも-中銀総裁

  • 運用担当者は財政ニーズのために資産売却が必要になるとは予想せず
  • 株式配当や債券利払いで資金の引き出しに対応できると当局者

ノルウェー中央銀行のオルセン総裁は、これまでよりも強い調子で政府による石油収入の使い過ぎに警告を発し、政府系ファンド (SWF)から100億ドル(約1兆1300億円)程度の資金を今年引き出す必要が出てくる可能性があると予想した。

  オルセン総裁は18日にオスロで行ったスピーチで、「原油安がノルウェーの国富を減らすことになろう」と発言。SWFである政府年金基金グローバル(運用資産額8100億ドル)が資産を増やしてきた時代は終わり、世界経済の減速で今後の確実な運用益も見込めない状況で、「支出拡大はたどるべき可能な道筋ではない」と訴えた。

  ノルウェー政府が昨年10月に公表した予算には、SWFの資金49億クローネ(約645億円)が財源として盛り込まれた。政府年金基金グローバルの管理・運用を担当する当局者は、財政ニーズ拡大を賄うために資産を売却する必要が出てくるとは予想せず、年間約2000億クローネに上る株式配当や債券利払いを活用することで資金の引き出しに対応できるとしている。

原題:Biggest Wealth Facing Bigger Withdrawals as Crude Prices Plunge(抜粋)

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